生田斗真、コミカルも“陰のあるキャラ”もハマる実力派「イケパラ」など代表作振り返り 最新作では“罪の告白”を聞いてしまった男に

2024/05/28 07:10 配信

ドラマ 映画 コラム

生田斗真※2024年ザテレビジョン撮影

生田の真骨頂がさく裂!「土竜の唄」


そして、映画出演作の中で彼の代表作の一つに挙げられる「土竜の唄」シリーズの菊川玲二役も強烈だ。同作は高橋のぼる氏の同名漫画を宮藤官九郎が脚本、三池崇史監督が演出を手掛けて実写化。生田演じる金髪、童貞の落ちこぼれ警察官・玲二が潜入捜査官“モグラ”として犯罪組織に潜り込み、ターゲットを捕まえるために悪戦苦闘していく姿をコミカルかつスリリングに描く物語。2014年2月に第1弾「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」が公開されると、2016年に「土竜の唄 香港狂騒曲」が、2021年には完結編となる「土竜の唄 FINAL」が公開された。

潜入捜査官役ということもあり、体を張った演技も注目を集めた同シリーズ。特に第1弾では予告編などでも使われていた「全裸で車のボンネットに縛り付けられる」というインパクト絶大なシーンにも挑戦し、大きな話題に。2013年11月の「第8回ローマ国際映画祭」コンペティション部門でワールドプレミア上映された際には、現地のイタリア人からも爆笑をさらったという。実際に真冬のガソリンスタンドで洗車機を借りて撮影したそうで、「なかなかこういう機会もないので、いい経験になりました(笑)」と当時のイベントで振り返っていた。ある意味ハチャメチャなキャラクターだが、潜入捜査官ということでやはり生田はここでも真骨頂の“陰のある”役で魅せた。

「告白 コンフェッション」とは


そんな生田の主演最新作が「告白 コンフェッション」。雪山で遭難し死を覚悟した親友から勝手に“罪の告白”をされてしまい、それが原因となって生田演じる浅井が死の恐怖に対峙(たいじ)することになる、ある意味“流れ弾”が当たったかのような巻き込まれ方。ストーリーもさることながら、恐怖・スリルにおののく表情をさせたら彼の右に出る者はいないんじゃないか、という表情を今作でも見せてくれている。

オファーを受けた時からかれこれ約5年越しの公開がかなうということで、4月の完成披露試写会では「本当にとてつもない怪物級の映画が出来たと思っております」と自信たっぷりに語っていた生田。Leminoではメイキング映像「『告白 コンフェッション』Behind the Scenes」が公開されており、「2、3日肩こりが取れないかもしれないくらい没入してもらえる作品」とコメント。予測不能な物語の結末がどうなるのか。生田の演技に引き込まれ、肩こりしながら見届けたいところだ。

◆文=森井夏月