9月27日(水)夜9時から放送される上川隆也主演「ドラマ特別企画『テミスの剣』」(テレビ東京系)。“どんでん返しの帝王”と言われる中山七里の同名小説を原作に、エンターテインメント性を追求しながらも事件の関係者の生きざまを描いてゆく、ヒューマンサスペンスの傑作だ。
今回、同ドラマで正義を貫き、組織の闇に一人立ち向かう刑事・渡瀬役を務める上川がインタビューに答えてくれた。
――「テミスの剣」という作品の印象を教えてください。
読む手が止まらなくなるほど面白かったんですが、仕事として決まる前に読みたかった。渡瀬を“どう演じるか”という思いがどうしても念頭にあって(笑)。なのでプレッシャーを感じながらの読書でした(笑)。
ただそんな心配は杞憂(きゆう)に終わって、監督の予想をはるかに超える演出のおかげで、すごく重厚な作品に仕上がりました。
――20代から50代まで演じ分けるのは非常に大変だったのではないでしょうか?
まずお話を頂いた時に懸念したところがそこでしたね。正直一番考えたところです。でも自分にもその時期があったことは確かですし、それをむしろ糧として生かせればと考え方を変えました。
悩んだ分だけ、思い切りの度合いも大きく振り切れました。決して「中身はおじさんなのに」とは思わずに演じております(笑)。
――(笑)。そんな主人公・渡瀬はどんな人物でしょう?
渡瀬は鉄のような男。炉の中でこれから鍛えられるべきだった20代の渡瀬は、不純物も多いけれど熱もあった。けれど、ある事件でゆがみを持ってしまう。そこから目を離せないまま、苦悩の日々を生きてきたと思うんです。
――この作品の見所を、ずばりお願いします。
“どんでん返しの帝王”が描く作品の映像化にふさわしいものになったと思います。全編緊張感のあるサスペンスで、鑑賞後もスッキリとした気持ちになれる作品です。ぜひご期待ください。
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