大谷翔平選手をはじめMLB“2番最強説”が日本のプロ野球で流行らない理由を解説「最初の1点を大事にする野球」<MLB's ON FLEEK>

2024/05/28 11:00 配信

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ABEMA野球公式YouTubeにて公開された情報番組「MLB's ON FLEEK」(C)AbemaTV,Inc.

2024年シーズンのメジャーリーグベースボール(MLB)の日本人選手の活躍や試合の見どころをまとめた情報番組「MLB's ON FLEEK」#6が、ABEMA野球公式YouTubeにて公開され、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手をはじめとした強打者たちがになう「2番バッター」に注目した。

「2番バッター」

【写真】「MLB's ON FLEEK」ゲストの元プロ野球選手の杉谷拳士(C)AbemaTV,Inc.


プロ野球での2番打者は「つなぎの役割」とされる一方で、MLBでは「チーム最強バッター」とらえられている。この“2番最強説”をMLBに定着させたキッカケとなった選手を、天の声を務めるMLBジャーナリストのAKI猪瀬が紹介、「2013年にロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手が2番打者に固定され、その翌年にはチームの総得点がMLB全体で1位となった。2番打者は打席が多く回ってくることもあり、強打者を置くことがトレンドとなった」と解説した。

この話に、番組MCのさや香新山が「日本のプロ野球ではなぜその説が流行らない?」と質問すると、ゲストで元プロ野球選手の杉谷拳士は「プロ野球とMLBの戦い方は違う。MLBは、下位打線でもホームランや長打を打つ選手がいるけど、プロ野球の下位打線はそこまででもない。それに、プロ野球では最初の1点を大事にする野球をしているので、確実性のある3、4番にチャンスをつなぐことができる選手を2番に置いているんだと思う」と答えた。

また、2023年シーズンにおけるMLBとプロ野球の打順別OPS(出塁率と長打率を足しあわせた値)のデータを比較すると、MLBは2番打者のOPSが全打順でいちばん高かったことに対し、プロ野球では6番目、さらに、2023年シーズンの2番打者のバント数をくらべると、プロ野球は245に対し、30球団あるMLBはわずか28という結果になり、新山が「日本のプロ野球はこのスタイルが続いていくんですかね?」と尋ねると、杉谷は「まだまだ続きますね」と断言する。新山は「読売ジャイアンツの坂本勇人選手が2番を打つなど、プロ野球でもちょいちょいMLBのスタイルを取り入れているけど……?」と再び疑問を浮かべると、杉谷は「長続きはしないってことですよね」と相づちを打っていた。

さらに、プロ野球が誇る最強打線として、2023年WBC決勝での侍ジャパンのオーダーをふり返ると、2番打者は2023年シーズン打撃二冠に輝いた福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手で、北海道日本ハムファイターズで近藤選手とチームメイトだった杉谷は、「栗山英樹監督がいちばん信頼しているバッターでもあるし、長打力はもちろん、カウントをねばり、状況を読んでつなぐこともできる」と大絶賛した上で、「近藤選手の後には大谷選手が控えているので、初回でチャンスが一気に広がる。1点どころか、2点、3点を取る打線だと感じた」との解説に、石井は「MLB的な感じやったんや……」と驚きの表情を見せていた。

“2番最強説”


加えて、石井は「“2番最強説”を芸人で例えたら、どうなるんやろ?」と言うと、新山は「ひな壇に明石家さんまさんが座っているようなもんや」と返し、杉谷は「それは最強っすね!」と目を輝かせた。一方で、石井は「ほかのひな壇芸人が何もできひんくなるやん!」とツッコミを入れた。

さや香(C)AbemaTV,Inc.