“BLドラマブーム”牽引する加藤綾佳監督のこだわりとは?「BL作品だからこうしようと意識しすぎない」<彼のいる生活>

2024/05/29 08:10 配信

ドラマ インタビュー

ドラマ「彼のいる生活」より(C)宮田トヲル・libre/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

佐藤瑠雅坂井翔のW主演ドラマ「彼のいる生活」(毎週木曜深夜1:05-1:35、TOKYO MX/ABEMAにてリアルタイム放送/TVer見逃し配信あり、Hulu・Leminoほかで順次配信)が現在放送中。本ドラマは青春BLの名手・宮田トヲルによる同名人気コミックを実写ドラマ化した青春ラブコメディー。大学デビューを夢見る平凡男子・夏川涼太(坂井)がモテ男子の幼なじみ・田中一仁(佐藤)とルームシェアするうちに、一仁の好きな人が自分だと知って少しずつ気持ちが変化していく様子を描き、じれったくも胸キュン満載でBLドラマファンに注目されている。演出は「体感予報」や「オールドファッションカップケーキ」を手掛け、“BLドラマブーム”を牽引するキーパーソンのひとり、加藤綾佳監督が担当。5月30日(木)の最終話放送を前に、WEBザテレビジョンでは加藤監督にインタビューを実施し、作品への思いやBLドラマブームについて語ってもらった。

「原作の爽やかさと等身大の男の子たちの空気を大事にしたい」


――まず最初に、本ドラマの監督オファーが来たときの第一印象を教えてください。

原作を読ませていただいて、とても爽やかで可愛らしい作品だなって思ったんです。その感じを踏襲できたらいいなと思いました。原作に対して常にリスペクトを持って関わらせて頂こうと思っているので、映像でもできる限り世界観を再現できるようにと心がけています。

――本作を監督するうえで、爽やかさと可愛らしさを念頭に置かれたのでしょうか?

はい。単行本1冊に対して8話のドラマシリーズということで、ドラマならではのオリジナルストーリーも増やす必要があったんですけど、原作の爽やかさと等身大の男の子たちの空気を大事にしたいと脚本家の方にお伝えしました。

――具体的に“男の子たちの空気”というのはどういうところですか?

カップ麺のシーンが4話で登場するのですけど、原作でもカップ麺を食べるシーンがあって、すごく大学生の男の子っぽくていいなって思ったので脚本に入れてもらいました。また、5話のデートのシーンもキャンプだと彼らの良さが出るんじゃないかと提案したりしましたね。