サラリーマン・三上悟がスライムのリムル=テンペスト(CV:岡咲美保)として異世界に転生、さまざまな種族が共に暮らせる理想の国作りに奮闘する「転生したらスライムだった件」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・TVerほかで配)。2021年以来となるTVアニメシリーズ第3期では、「魔王達の宴(ワルプルギス)」を経て正式に魔王となったリムルの元へ、魔物を敵視する神聖法皇国ルベリオスの聖騎士団長・ヒナタ(CV:沼倉愛美)が訪れる「聖魔対立編」が描かれる。第56話(第3期8話目)は、望まぬながらもついに直接対決となったリムルとヒナタの激闘が描かれた「ボタンのかけ違い」。(以下、ネタバレを含みます)
八星魔王のひとり、ルミナス・バレンタイン(CV:Lynn)の元に、ルベリオスの法皇であるルイ・ヴァレンタイン(CV:水中雅章)が訪れ、ヒナタたちの現況を報告。ルミナスの執事であるギュンター(CV:片山公輔)は、ヒナタたちのことを「くだらぬ雑事」と言い放ちルイと対立するも、ルミナスはそれを制止し、ふたりを連れてどこかへと出かけるのだった。一方、テンペスト近郊で交戦中の聖騎士団(クルセイダーズ)の前にシオン(CV:M・A・O)が見参。クルセイダーズのレナード(CV:野島健児)とギャルド(CV:駒田航)に服従を呼びかけるも、レナードはこれを拒否し、逆に「聖浄化結界(ホーリーフィールド)」を発動して臨戦体制へと移行。その様子を遠目に確認したリムルとヒナタは、お互いに気が乗らないながらも、やむなく一騎打ちへと突入するのだった。
冒頭、ルミナス陣営にまたひとりの新キャラクターが登場した。ルミナスが「美しい」と恍惚の表情を浮かべる相手は、黒髪の女性。どうやらコールドスリープ中のようで、詳細は分からないものの、ルミナスが凍傷を負いながらも棺に頬擦りするほどで、彼女にとって大切な想い人であることが伺える。ふだんは高貴で高飛車な態度のルミナスだが、ここでは一転して可憐な声で「待っていてね」と語りかけるなど、新たな一面も垣間見れたシーンとなった。またリムルとヒナタの会話では、今回のサブタイトル「ボタンのかけ違い」が早速始まった。おそらくヒナタはこの時点で七曜の介入に感づいており、やり方次第では戦闘を回避することもできたはず。しかしそこはとことん不器用なヒナタだけに、リムルを相手にうまく説明する手立てが思いつかなかったのだろう。愚直でまっすぐな性格が、ここでは裏目に出てしまったのかもしれない。
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