そんなある日、白崎は佐久間と山瀬のふとした雑談から、羽山に忘れられない人がいると知る。佐久間が「あれは絶対好きだね」と言っていて、白崎はショックを受ける。
撮影現場で羽山が白崎に「今日うち来る?」と尋ねると、白崎は改まって「羽山さん、今までありがとうございました」と告げる。どうしたの急に、と羽山が聞くと、白崎は「もう止めます、羽山さんの恋人」という。
「羽山さんのおかげで俺、拓海の気持ちがつかめました。もう羽山さんに頼らなくても大丈夫です」と白崎がいい、「まだ撮影残ってるけど、もういいの?」と羽山が聞いても「もう十分です。これ以上必要ありません」と笑顔でいう白崎。「そう、なら、良かった」と羽山が力なくいうと、白崎は立ち上がって頭を下げ「ありがとうございました」と言い残して去っていく。
本当は傷ついているのに、強がって笑顔で告げる白崎が痛々しく胸が痛んだ。
◆構成・文=牧島史佳
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