「ミニ落語」披露のための準備の時間には、マスコミ席から「談慶さーん」の声が。声の主は芸能コラムニスト・コメンテーターの山田美保子。草なぎは「僕の名前は呼んでくれないの?」と優しくツッコミを入れると山田から「つよぽーん」との声が飛び「はーい!」と笑顔で返事をするなど、ちょっとした待ち時間でも、会場を和ませていた。
イベントには花束ゲストとして本作にエキストラ出演した囲碁棋士の藤沢里菜も登場。「綺麗な花束」と笑顔の草なぎ。藤沢は「ものすごく強い棋士のオーラが出ていたし、手つきも綺麗。長年囲碁が趣味なんじゃないかという感じがしていました」と囲碁の達人、格之進を演じた草なぎの演技に太鼓判。
「ルールは知らないとのことでしたが、その後、ルールは覚えましたか?」との藤沢の問いに「覚えてないです」と苦笑いした草なぎは「でも、(囲碁の達人と)藤沢さんを勘違いさせるほど、藤沢さんの目から見て大丈夫だという太鼓判を押していただきました!」と胸を張り、「囲碁のルールを知らなくても楽しめるということです」と、映画をアピール。そして、ひこにゃんに再び質問が飛ぶ場面では、草なぎは「目と鼻が碁石っぽい!碁石つけてるの?」とひこにゃんの鼻を触りながらいじり倒して笑わせた。
最後の挨拶で「今日は本当にありがとうございました」と挨拶すると、この日一番の大きな拍手を贈られた草なぎ。「楽しい時間であっという間だったけれど、まだま「碁盤斬り」を通してみなさんと深く関わり合っていきたいと思います」と話し、映画を観た感想を周りに伝えて欲しいと呼びかける。
何かが伝わる映画だとし、「これをステップにみんなが次に向かえればいいなと。そういう作品だと思うので、末長くこの作品をお願いしたいと思いますし、一人でも多くの方が観て、何か感じていただけると幸せな世の中になると思いますので、ぜひ「碁盤斬り」を通じて、これから一緒に人生を歩いていきましょう!本日はありがとうございました」と呼びかけ、深々とお辞儀。
時代劇に対して、足が遠のいている傾向もある中で、「今観る作品だと思うし、初めて(時代劇を)観る方にもおすすめしたい。世代を超えて、若い方から年配の方まで、世代問わず、たくさんの方にご覧になっていただきたいです」と呼びかけ、しっかりとイベントを締めくくった後には、再びひこにゃんの鼻を触りながら「碁石じゃないよ」「触らないで!」などと一人二役の一人芝居を続け、退場口のドアが閉まるギリギリまで観客を楽しませていた。
※草なぎ剛の「なぎ」は、「弓へんに前の旧字体その下に刀」が正式表記