俳優の生田斗真とヤン・イクチュンが、5月31日に都内で開催された映画「告白 コンフェッション」初日舞台あいさつに登場。共演の奈緒、メガホンをとった山下敦弘監督と公開を迎えた感想や、撮影を終えて感じた互いの印象などを語った。
同作は、「カイジ」の福本伸行氏と「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじ氏という日本漫画界が誇る黄金タッグによる原作コミックを生田とイクチュンのW主演で実写映画化。死を覚悟した親友の最期の“告白”を聞いてしまった男・浅井啓介(生田)と、言ってしまった男リュウ・ジヨン(イクチュン)。密室で進んでいく2人の“この上なく気まずい一夜”を、圧倒的なスリルとスピード感で描いたワンナイトサバイバル作品だ。
公開初日を迎えた感想を、生田は「つらい撮影も、眠い撮影も、こうやって皆さまにお届けするために頑張ってきたようなものなので、僕らの頑張りが報われる日が来ることを本当にうれしく思います」と実感を込めてコメント。「つらくて眠くて、実は暑い撮影だったんですよ。雪山で遭難して山小屋でやり合う映画だったんですけど…」と2023年5月頃の暑い中での撮影だったことを強調すると、イクチュンは「しっかりしろ!(笑)」と日本語でピシャリと注意し、一同大笑い。「(生田の発言を聞いて)その言葉しか思い浮かばなかったですね~」とちゃめ気たっぷりに続けた。
また、イクチュンは「私自身は本当に撮影が楽しかったです」と述べ、生田とのシーンが多かったそうで「私としては生田さんのほうにずっと矢を向けているような感じだったんです。とにかく大変な撮影ではあったんですけど、生田さんが私の矢をしっかり受け止めてくださって、生田さんからも僕のほうに矢を投げてくださったので、とても楽しく撮影ができました」と、生田と息の合った撮影ができたことを振り返った。
そんなイクチュンとの撮影を通して、印象に残ったことを聞かれると、生田は「イクチュンさんの体からほとばしるエネルギーというか、パワーが本当にすごい。スクリーンの中から飛び出てくるような…。ここ(目の前)で受けてみなよ!吹っ飛ばされるくらい勢いがすごいんですよ!」と観客に向かって興奮気味に語り掛け、「だけどオンとオフを切り替えるところとか、プロだなと。俳優としての立ち居振る舞いを近くで見せてもらうことができて本当にうれしかったです」と称賛を込めた。
一方、生田の“新しい面”についてイクチュンは「私の役どころはとにかくエネルギーをたくさん発散するようなキャラクターだったんです。それを生田さんは本当にしっかり受け止めてくださいました。あんなに実感を持って受け止めてくださった俳優さんは初めて。本当に格好いい俳優さんだなと思いました」と敬意を表しつつ、「私が演技している時には本当に怖がっていて、ビビり過ぎているんじゃないか?っていうぐらい怖がっている時もありました。素晴らしい役者ですねえ!(笑)」と若干イジりも交えて、俳優・生田の“ビビり演技”を絶賛。
それを笑いながら聞いていた生田は、劇中の“ビビりぶり”について「あれはね…マジでビビってます(笑)。間近でのエネルギーが本当に素晴らしかったので、僕が(役に入り込む)準備をしなくてもイクチュンさんと一緒にお芝居をしていると勝手に感情を引き上げてもらえるような感覚があったと思います」と回顧すると、イクチュンも「私も同じです!」と同調していた。
なお、イベント終盤には原作コミックの作画を担当するかわぐち氏も花束を持って駆け付け、映画公開を祝福した。
映画「告白 コンフェッション」は、全国公開中。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)
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