“リベンジマッチ”の高音バトルを審査員も絶賛 K-POPの“新星”発掘オーディション<GIRLS ON FIRE>

2024/06/05 06:10 配信

音楽 レビュー

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厳しい予選を勝ち抜いた50人の参加者が“NEW K-POP”の女性ボーカルグループのメンバーを目指すサバイバルオーディション番組「GIRLS ON FIRE」(毎週火曜夜22:30/Lemino)。K-POPグループのメンバーやラッパーなど、音楽業界の第一線で活躍する6人がプロデューサーとして審査を務める。指名した相手と共に1曲を歌うデュエット形式の第3ラウンドとなっている第6話でも名勝負が続出。鬼気迫るパフォーマンスでプロデューサー陣をうならせてきたユン・ミンソ、第2ラウンドでMVPに輝いた現役ミュージカル俳優イ・アルムソル、繊細で力強い歌声が持ち味のイ・ナヨンらが会場を沸かせた。(以下、番組内容のネタバレがあります)

お互いの武器を捨てて、ボーカルのみで真っ向勝負


第1ラウンドでは“怪物ウサギ”、第2ラウンドでは“脱獄囚”をテーマに、ユニークなステージを披露したユン・ミンソ。彼女が対戦相手に指名したのはキム・ギュリ。ギターでの弾き語りで美声をアピールしてきた実力者だ。今回の対戦では、ミンソは自身の持ち味であるコンセプトを、ギュリはギターというそれぞれの武器を手放し、ボーカルに集中して臨むことに。ギュリはミンソを「対戦したくない相手の1人だった」と吐露するほどに恐れていたが、練習の間にギュリから何度も声を褒められ自信をつけたという。

2人が選んだ曲は、愛を貫こうとする人々を歌ったIUのバラード曲「Love wins all」。お揃いのデニムのショートパンツと白いロングブーツを身につけ、ボーカルの真っ向勝負に挑んだ。これまでにないナチュラルな表情と歌を披露するミンソと、時にささやくように、時に語りかけるように歌うギュリ。交わし合う視線からは、相手に対するリスペクトが見てとれるようだった。

ステージが終わると審査員がコメント。ユン・ジョンシンは「後半で感情を爆発させられるように、前半でうまくコントロールしていた」と賛辞を送るが、Apinkのチョン・ウンジは「ミンソさんがボーカルだけで勝負するのは新鮮だったが、もう少し歌の中で変化をつけてほしかった。ギュリさんは導入部のパワーが最後まで続かない印象だった」と辛口のコメント。採点の結果はギュリが7点差で勝利するも、ギュリは「まだ実感が湧かない」と戸惑いとうれしさが入り混じった表情を見せた。


“雷の虎の女神”が第1ラウンドの雪辱を晴らすべくリベンジマッチに臨む


さらに会場をヒートアップさせたのが“雷の虎の女神”の異名を持つ現役ミュージカル俳優イ・アルムソルと、繊細で力強い歌声が持ち味のイ・ナヨン。第1ステージでナヨンに完敗を喫したアルムソルがリベンジマッチを仕掛ける格好となった。

アルムソルに「実力があり、どんなジャンルもこなせる」と言わしめたナヨンだが、対戦相手に指名されたときは「頭が真っ白で逃げたかった」と弱気になったことを告白。しかし、練習期間でアルムソルにアドバイスを受ける中で自信をつけたようで、本番前には「(アルムソルさんに)勝てると思う。体力が落ちていると思った」と不敵にほほえむ余裕を見せていた。

赤と黒のスタイリッシュな衣装をまとい、戦いに臨んだ2人。選んだ勝負曲は、超難曲として知られているBrown Eyed Girlsの「Sixth Sense」だ。舞台に立った瞬間から、2人は挑むような視線を交わし、熱い高音バトルを繰り広げる。アルムソルの貫禄たっぷりの歌声と、それに負けないナヨンのパワフルな歌声に、プロデューサー陣からは「すごいな」「なんてこと!」と感嘆の声が上がった。

甲乙つけがたい名勝負に、DAY6のYoung Kは「アルムソルさんは他の人たちでは敵わないパワーを持っている。あまりに強烈なのでナヨンさんが対抗できるのか心配だったが、それは杞憂に終わった」と興奮気味にコメント。ラッパーのゲコも「ナヨンさんがあまりに見事で衝撃を受けた。どんでん返しを食らった気分」とナヨンのパフォーマンスを絶賛していた。

採点の結果もアルムソルが563点、ナヨンが570点と両者が高得点を得るが、アルムソルはリベンジを果たせず悔しい結果となった。勝利したナヨンは「既存のイメージを壊せた。自分が誇らしい」と満足げな顔に。敗れたアルムソルも「力を出し切れて満足」と晴れやかな表情で語っていた。

文/帆刈理恵(スタジオエクエア)

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