ホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家やイラストレーターとして活動する藤原あおいさんの『好きな女子から告白されたけどOKできない話』をご紹介しよう。
同作は、思春期の男女による恋模様を描いた4ページからなるショート漫画。X(旧Twitter)に投稿されると、まさかのホラー要素を取り入れた急展開が好評を博して1.2万もの「いいね」が集まった。そこで作者である藤原さんに、『好きな女子から告白されたけどOKできない話』について話を伺った。
主人公の男子生徒は、一緒になった委員会がきっかけとなり、クラスメイトの「霊井(みたまい)」という口数の少ないミステリアスな女子と仲良くなった。彼女と遊ぶようになり、「よく話してよく笑う」「趣味がゲーム」といった意外な一面を知るようになっていく。
ある日、彼は霊井から告白をされる。しかし、素直に彼女の想いを受け入れられず、「ごめん」と返す主人公。断った理由は、彼女の背後にこの世の者とは思えない怪異の姿があったからだった。このまま2人の恋物語が断ち切られるかと思いきや…。
短い漫画なのにもかかわらず、急なホラー展開と意外なオチを迎えた同作には、「気を抜いてたからビックリした。けど、オチでほっこり」「ショートなのに裏切りの連続で読み応えがすごい」などの声が上がっていた。
――『好きな女子から告白されたけどOKできない話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ホラー漫画を描いてみたかったのですが、最初の入りを恋愛漫画に見せかけたら読者が驚いてくれるかなと思ったからです！
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあれば教えてください。
こだわったのは、物語の終わり方がハッピーエンドで、どのキャラクターも悪い人でない終わり方をしたかったという点です。最初に物語を考えていた時、「好きな女の子に化け物がついてる」までしか考えていなかったので、このままだと男の子が告白をOKしても呪われた男の子ができあがるだけですし、告白を断ればただの薄情な男の子になってしまうので、4ｐという縛りの中で結末を考えるのに苦労しました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
最後まで読んでいただいてから、3ｐ目の化け物が出てくるシーンのセリフを再度見ていただきたいのですが、おばあちゃんは頑張ってメンヘラ的セリフを考えて発言してるんです。元のおばあちゃんのしゃべり方は「～じゃの」なのに…なんだか健気にも見えてきませんか？
――個人的に気になったのですが、守護霊が化けていた霊のモデルは「ろくろ首」でしょうか。また、霊や妖怪を描く際は、どのように着想を得ているのか教えていただけると幸いです。
ろくろ首ですね！今回のこれは漫画を作る方の裏事情が関係しています。例えば「窓の外にお化けがいた」だと、怖い姿を考えて描けばいいのですが、今回の場合、一コマで女の子の後ろについている女性の化け物を描かなければならず、そうなると女の子より背が高く、怖い顔を目立たせることができる姿が必要になります。結果的にろくろ首が一番適していると思ってそうなりました！
――今後の展望や目標をお教えください。
たくさんの人に私の漫画を読んでもらいたいです！
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