K-POPに新風を巻き起こす女性ボーカルグループのメンバーの座をめぐって、個性、実力を兼ね備えた50人の参加者が激突するサバイバルオーディション番組「GIRLS ON FIRE」(毎週火曜夜22:30/Lemino)。彼女たちにジャッジを下すプロデューサーには、K-POPグループの現役メンバーやラッパー、シンガーソングライターなど、韓国音楽シーンの第一線を走る6人が顔を並べる。第3ラウンドは、ライバル同士の2人が1曲を歌うデュエット形式でのバトル。第7話では、ジャズを愛する2人のシンガーがミュージカル風のステージを披露。プロデューサー陣をうならせた。
これまでのステージで、小柄ながら豊かな声量でジャズを披露し、存在感を示してきたソン・ヨンソ。対決する相手の指名権利を持つのはヨンソだが、彼女に猛アピールしたのはあどけない顔つきとは裏腹に、パワフルな歌声を持つ18歳のチョン・ユリだった。
実は予選当時、ユリは一番得意なジャンルはジャズだと公言していた。そのため経験では劣りながらも、あえてここでバトルを希望したわけだ。そのアピールをヨンソは笑顔で受け入れるが、本番に向けてどんどんアイデアを提案するユリに対し、「頭の回転が速い。天才みたい」と焦りを感じていた様子。ヨンソは豊富なジャズライブの経験を武器に、18歳の才気あふれるジャズボーカリストの挑戦を受けて立つ。
本番のステージでは、2人はAKMUの「Love Lee」をジャズ調にアレンジ。ヨンソは白シャツにネクタイ、サスペンダー。ユリは黄色いワンピースという出で立ちで、ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」さながらの振りつけと共に、終始笑顔でパフォーマンスする。
中盤では軽快なタップダンスと息の合った掛け合いを見せ、プロデューサー陣も思わず体を揺らしたり、フィンガースナップをしたりと、2人が作り出す世界観に引き込まれていた。
プロデューサーの1人、ラッパーのGAEKOは「お2人の声の相性が最高によかった。ユリさんは才能豊かで明るいエネルギーを持っていて、今回もステージを完璧にこなしてくれました」と絶賛。一方で、シンガーソングライターのソヌ・ジョンアは、「ユリさんは全てスキャットに聴こえていた。ヨンソさんはダンスがとても上手。だけれど、たまには曲の雰囲気に合わせて普段とは違う声を出してもいいのでは」と、鋭い指摘を送った。
プロデューサー陣による採点の結果、ユリが8点差でジャズボーカル対決を制す。「オーマイゴッド」と薄氷でつかんだ勝利に驚くユリだったが、バックステージでは「自分が見せたいものをやっと見せられた感じ」とにこやかにコメント。対して敗れたヨンソは、「自分の得意なジャンルはジャズだと確信していたが、勝てなくて残念」と、残念そうな表情を浮かべていた。
文/帆刈理恵(スタジオエクエア)
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