【漫画】突然の別れ話に負けず、彼氏に向かって全力で自己アピールをする女の子に「明るい人生計画」「面接得意そう」の声

2024/07/18 09:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

別れ話を切り出された女の子の返答は…画像提供/ponさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、別れ話をされている女の子が懸命に抗う様子を描いた「別れ話に負けない女の子の話」を紹介する。作者のponさんが、4月16日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、9000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、ponさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

別れ話と戦う女の子の“営業”力がすごい…

『別れ話に負けない女の子の話』(2/5)画像提供/ponさん


物語は女の子が彼氏から別れを切り出され、「え…別れる?あたしと?」と困った表情を浮かべているところからスタートする。女の子は「あなたがそういうなら凄く考えた末の結論なんだよね」と彼氏の気持ちに寄り添う姿勢を見せ、「考えがうまくまとまらないけど一言だけ…」と名残惜しそうに言葉を探す。

しかし“一言だけ”だったはずが、「告白するまで10年!」「付き合って3年!」「あたし以上にあなたを好きになれる子が今後現れると思うッ!?」「あなたへの想いは益々強くなる一方だよ!」と詰め寄る女の子。先ほどまでのしおらしい空気は消え、彼氏に詰め寄っていく。

「さ・ら・にッ!!」と女の子の説得は続く。「言ってなかったけどあたしはどこに行っても生きていける『資格』と『技術』たくさんもってるよ?」「どんなことがあっても一緒に生きていく気概と自信と愛情と、経済的基盤があるんだよッ!?」とメンタルだけでなく現実的なメリットも訴求。

「こんなあたしと別れるというの!?」「絶対に本当に万が一でも後悔しないっ!?」と“営業”をかけ続ける彼女に、男の子の返答は…。

この物語を読んだ人たちからは、「超優良物件なんだが」「明るい人生計画」「逆に何をどう間違えたら別れようと思えるんや…」「面接得意そう」など、女の子の魅力に肯定的なコメントが寄せられている。

別れ話との戦いで大人しそうな女の子が魅せるギャップ

『別れ話に負けない女の子の話』(3/5)画像提供/ponさん


――『別れ話に負けない女の子の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

もともと新しい漫画シリーズとして、様々な状況の主人公を、「最後の1ページでとにかくハッピーエンドで終わらせよう!」というテーマの漫画を描いていました。続けているうちに、もっと別のパターンの話を書けないかと考えまして、以前描いていた1ページ漫画の中から気に入っていた話を、再構築して描き直そうとしたのがきっかけでした。

――本作では、畳み掛けるように熱い想いを伝える女の子の姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

普通におとなしそうに見える女の子が、別れ話で嘆き悲しまず、怒りもせずに、自身の能力や価値を、しかも納得いくかも知れない形で、猛烈にアピールしてきたらおもしろいだろうなと思って描いてました。

男性側からしたら、どのような点をアピールしてきたら考えなおすだろう?と思いまして、リアルに経済的なプラスの面や、女の子が本気で愛していて、幸せになれるだろうと思ってもらえるように考えてましたね。そのあたりを面白く感じてもらえればと思います。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

最後の「別れ話は粉砕された。」の部分でしょうか。もともとは普通のセリフだったのですが、なにかオチとして弱いと思ったのと、彼女の勢いあるアピールから、完成させる直前に「粉砕」というワードがひらめいて、これだっ!と思ったので気に入っています。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。

こんな状況や人物やオチがあったらどうなるだろう?という想像や妄想から考えることが多いです。あとはいろんな情報に触れていく中で、こうだったら面白いのではないか?とひらめいたりすることですね。あれこれ話の流れを試行錯誤して、なんとかしてうまく話ができると、「あぁいい感じになったなぁ」と満足感に浸れます。

――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。

なるべく作画は作業的にならず、自分が楽しく描けることを意識していきたいと思っています。どうも作業的になると、だんだん描くことがつらくなっていくので…。あとは可能な限り、自分のなかで「あ。これは面白くできた」と思えるものにしたいです。なかなか難しいのですが。

――今後の展望や目標をお教えください。

ある程度、話の数が増えてきたので、発表の場や作品の幅を広げて柱にしていきたいですね。それらが積み重なって、ワクワクするような結果や話につながっていければいいなと思います。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつも応援していただきありがとうございますっ!私も調子の浮き沈みがありますが、これからも楽しんでもらえる漫画を描いていきたいと思いますので、変わらず応援してもらえると大変うれしいです!