モーニング娘。の卒業後、ソロアーティスト、俳優として新しい挑戦を続けている鞘師里保。10月2日(水)夜11時からは初主演ドラマとなった「めんつゆひとり飯」のシーズン2が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて放送を開始する。“めんつゆ”を活用した超簡単時短レシピとズボラOL・面堂露役の鞘師の演技が評判だった本作。役作りの狙いとともに、俳優業における夢を語ってくれた。
――シーズン1は鞘師さんにとって初めての主演ドラマでした。振り返って思い出されることはありますか?
一番はドラマを見ていただいていた方への気持ちですね。働かれている方、学校に通われている方とか、毎日を忙しくされている皆さんの心をほっこりほぐす時間になったらいいなって。ちょっと笑える要素があったり、おふざけしたり、楽しんで見てもらえるようにみんなで工夫しながら撮影していました。
撮影中はドラマのテーマについて結構考えました。このドラマはめんつゆを使った簡単時短料理をフォーカスしつつ、「便利なものを使って賢く生きよう」ということがテーマになっているんですよね。そうしたところでめんつゆのアイデアレシピを楽しんでもらいつつ、露にはお話の目的をしっかり伝える役割があるんだと。その心構えはいつも忘れないようにしていました。
――シーズン2の制作決定を聞いたときはどんな反応でしたか?
「うそーん!!」って(笑)。自分が参加しているドラマがシリーズになっていくというのが驚きでしたし、それが自分が主人公を演じているドラマだというのでなおさらびっくりでした。毎日の撮影もとても楽しかった作品なので、共演者の皆さんとまた会えるという喜びもありましたし、驚きと、その後にじわじわとうれしさが込み上げてきました。
――演じる露には鞘師さんの素が出ているように見えたのですが、ご自身ではどんな感覚で露を演じられていましたか?
役柄的に喜怒哀楽はちょっと大げさに表現しています。もちろん、ここは騒ごう、ここは丁寧に会話しようなどの細かい段取りは監督や共演者の皆さんと話して決めてはいましたが、私自身が露との共通点を見つけて演じたら、それはそれで鞘師里保としても楽しんでいる雰囲気が面白く出るんじゃないのかなと。
あまり練りすぎず、動くのも喋るのも自然体でいることを意識していたので、そういう意味では素のように感じてもらい、見ていただけたんじゃないのかなと思います。
――解釈の部分では、露をどう捉えていますか?
露は生活だけを見ていると、面倒くさがりで、できる限り少ない手数で物事を済ませようとする、一見怠惰な人間という印象になると思います。でも、実際は効率よく行動するためにいろいろな工夫をしているんですよね。部屋の掃除にしても掃除機を使うのではなくて、お掃除スリッパで掃除しながら両手でも掃除をしていたり。めんつゆで時短料理をしているのも賢く生きている結果なんだと思います。
私も家の中は掃除が大変にならないように整理整頓をして、物をたくさん持ちすぎないようにしているし、収納に困らないように、物を買うときは慎重に考えて、あとで面倒な負担にならないように先手で行動することが多いです。そこは露と似ている部分だと思いますし、せりふやしぐさとか、時にはぐだーってしているところもそんなに自分と変わらないかなって(笑)。そういう自分と露の共通点を線でつなげていって、あとは楽しく演じることを心掛けました。
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