津田健次郎、表現者としてのこだわり「保守的になり過ぎたらつまらない。どこか壊していきたい」<ラーメン赤猫>

2024/06/07 19:00 配信

アニメ インタビュー

好きなラーメンはしょうゆ!

撮影:金澤正平


文蔵は、かなりの職人(猫)肌の人物で、ラーメンの味にはこだわりを持つストイックなキャラクターだ。津田自身も声優はもちろん、俳優として、映像作家としてさまざまな表現方法にトライしている。

「作品ごとに色が違うので、それぞれに合わせた表現方法は意識していますが、基本的にオーソドックスにまとめないといけない部分と破綻させていくところの調整みたいなものは大切にしています。振り切りすぎてもいけないし、かといって保守的になりすぎても面白みに欠けてしまう危険性もあります。僕はどこか壊していきたいと思ってしまう癖がありますね」。

台本という決められた範囲内で、出来る限り既成概念を取っ払って破壊していきたいという津田。

「まずはいただいた台本を読んで、どうすれば作品が面白くなるのか……ということを考えます。そのために準備していくこともありますが、結局は現場での監督のイメージや、共演する相手とのセッションで変わっていくことが多いので、臨機応変に対応できるようにはしています」。

良い表現をしたいという思いが圧倒的に強い


フィクションの世界に身を置く津田。そこは職業でもあり、違った感覚もあるという。

「いま僕がやっていることは、自分のなかで職業だと思うところもありますが、そうじゃないと思う感覚もあります。もちろんプロとしての責任感はありますし、生活のためという意識も大事なのですが、良い表現をしたいという思いが圧倒的に強い気がします」。

そんな津田に最後「どんなラーメンが好きですか?」と緩い質問を投げかけてみた。

撮影:金澤正平


「最近ラーメンも細分化されて、もはや何ラーメンなのか分からない感じにもなってきていますが、僕はシンプルな昔ながらのしょうゆラーメンが好きです。美味しいですよね(笑)」。

(取材・文:磯部正和)

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