コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、女子生徒の春名さんと、ヤマタノオロチの子孫らしい、蛇神くんとの青春ラブコメストーリーが面白いと話題の「隣の席の男の子が寒いと変身しちゃう話」をピックアップ。なお、本作はBOOTHで出品されている「蛇神くんは寒いと変身しちゃうから」が正式タイトルとなっている。
作者の栗みやさんが2024年5月18日にX(旧 Twitter)に投稿したところ、10万件を超える「いいね」を獲得し、「この設定かわいい」「本当に素晴らしい話です、大好きです」など多くの反響が寄せられた。本記事では、栗みやさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
転校してきた蛇神くんは寒いとヘビに変身し、体温が上がると人間の容姿にもどる体質。授業前、寒さでヘビに変身した蛇神くんをあたためて人間に戻す春名さん。物静かで礼儀正しい蛇神くんだが、からかいにきた年長の不良を強面で退散させる怖い一面を持つ。放課後、帰り道の電車で痴漢にあう春名さん。蛇神くんが化け物じみたヘビの姿となってキバをむき、痴漢は恐れをなして退散。電車が揺れ、誤ってヘビ状態の蛇神くんを抱きしめてしまう春名さん。体温が上がり人間に戻った蛇神くんは赤面して恥ずかしがり、そんな姿に春名さんもドキドキして…。
蛇神くんに好意を抱く春名さんと、怖い面もあるが春名さんとの距離が近づくとドギマギしてしまう二人のラブコメのストーリー展開に、X(旧 Twitter)上では「かわいすぎだろ…」「絶対に惚れてしまうやろ」「方言男子っていいよね…好き」「めっちゃストーリーおもろい」「めっちゃ新しい!!今後の展開が楽しみすぎる」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
――「隣の席の男の子が寒いと変身しちゃう話」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか?
キャラクターどうしを「どう接触させるか」という点から考えて「あたためる」というのを思いつきました。そこから「何故あたためる必要があるのか」を考えて「寒いと変身してしまう」という企画が生まれました。
――本作では優しい女子生徒・春名さんとヤマタノオロチの子孫らしい蛇神くんとのドキドキ感満載のストーリーが魅力です。栗みやさんはどのような感情を抱いて二人の関係を描こうとしていらっしゃいますか。
春名さんの目線になったり、蛇神くんの目線になったり、他の生徒の目線から2人を眺めたりして描きました。最終的には読者の目線に立って、この2人のこれからを見たいと思えるかどうかを考えながら描きました。
――本作では、二人がともに好意を持って完結しているところが象徴的です。本作を描く上でこだわっている点がありましたら、理由と共に教えてください。
キャラクターのギャップを描くことにこだわりました。蛇神くんについてはゆるキャラっぽい可愛いヘビの姿、ミステリアスな人間の姿、化け物じみた怖いヘビの姿…と3段階のギャップを意識して描きました。
それに対してヒロインの春名さんがドキドキすることに、読んでいる人も共感できるよう気をつけました。
――「隣の席の男の子が寒いと変身しちゃう話」で栗みやさんのお気に入りのシーンやセリフを、理由と共にお聞かせください。
怖い蛇になって痴漢を撃退した後、春名さんにお礼を言われた蛇神くんが「シャーッ」とゆるく答えるシーンがお気に入りです。
個人的にはギャップの高低差が出せたシーンかなと思っています。
――これからの作品で、栗みやさんの描く漫画の見どころや注目してほしい点についてお聞かせください。
非現実的でありながら、どこか身に覚えがあるような、読んでいる人の存在しない記憶を呼び起こせるような作品を目指したいです。
よかったら「初恋羊の声とおやすみ」(作品紹介:しっかり者の芽依の悩みは、「夜眠れないこと」。5歳下の幼なじみ・ようちゃんと10年ぶりに再会したら、心地よすぎる彼の低音ボイスで「毎晩寝かしつけ」てもらうことになり…!? 眠れない夜に甘やかされるヒーリングラブコメ!)という作品も読んでみてください。
がんばります…!
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
応援しがいのある作家になれるよう頑張りますので、これからを見守っていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします!
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