ドイツで開催された「第4回日本映画祭ニッポン・コネクション」に参加した際のリアクションについて吉田は「何に対してどう笑ってんのかわかんないけど、日本よりもクスクスってしていた」と語り「日本人は劇場で世界で一番笑わない。その環境で育っているので、海外へ行くとウケてるのが嬉しいなと思うんだけど、なかなか笑いが収まらないから、その後のシーンでもずっとクスクスしてた」と海外ならでのリアクションを振り返った。
そして、石原は“重い映画かも”という先入観で観るのをためらっている人には「観た後、絶対良かったって思うから観てほしい!と勧めています」と話した。また、森は「吉田監督の作品に共通してると思うのは、生きづらさを抱えてる人たちに対しての眼差しがすごい暖かい。この作品に関しては、失踪事件に注視せずにもうちょっと広げて大きい枠で見てみようかなって思ってもらえたら、必ず届くものがあるなって思います」と、おすすめポイントを語った。
細川は「別に重い映画ではないというか、映画としてやっぱり良い作品だと思います。大事なものが一つ増えるような感覚がある作品。映画を観るのに1900円から2000円しますが、この映画は、それだけの価値があるものだと信じているので…薦めていただきたいです!」と述べた。
「ワークショップで選ばれた方々の中で、お気に入りのキャラクターは」という質問に対し、石原は、夫・豊(青木崇高)と警察署を訪れた際に対応する警察官を挙げ「そのシーンは実は、ほとんどアドリブだったんです。セリフ以外のところもずっと(カメラを)回していて、全部に対してリアクションしてくださるんですよ」と撮影の裏側を明かした。
さらに「打ち上げの時に、沙織里と同じく娘が失踪してしまう母親役の方と、水難事故で子供を亡くしてしまう母親役の方のママ3人で、号泣しながら励まし合うみたいなことがあって!」とつづけてエピソードを披露。撮影を終えてもなお役そのままの気持ちで苦しさを抱えながら助け合いたいという思いを言い合ったといい、吉田も思わず「それは面白い対談だったかもしれない!」とコメントした。
続いて、森が「細川の次に登場するカメラマン」を挙げると、細川も「俺も!」とシンクロ。森は「あの何とも言えない顔の感じ。見る人によって、捉え方が変わる顔というか、それってすごい表現として素晴らしい」と大絶賛し、細川が「2人でカメラの練習しました」と撮影時を振り返った。