アニメ「怪獣8号」(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレ東系列ほかにて放送/X(Twitter)にて全世界リアルタイム配信/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第9話「立川基地襲撃」が6月8日に放送された。突如現れた翼竜系怪獣の群れが、防衛隊第3部隊の拠点である立川基地を襲撃する。これに対して隊長の亜白ミナ(CV.瀬戸麻沙美)不在の中、副隊長・保科宗四郎(CV.河西健吾)が本気モードで無双。さらに専用武器を手にした四ノ宮キコル(CV.ファイルーズあい)が大反撃の活躍を見せた。(以下、ネタバレを含みます)
念願の正隊員に昇格し、改めてミナの横に並ぶと決意を新たにした日比野カフカ(CV.福西勝也)。夜の街を見つめながら思いを馳せていたとき、突然いくつもの火球が立川基地周辺に降り注ぐ。それは空から群れを成して襲撃してきた翼竜系怪獣であった。しかも、いずれの個体もフォルティチュード6.0以上という本獣クラス。基地に待機していた隊員たちは緊急出動し、迎撃に向かう。
第3部隊のツートップはいうまでもなく隊長のミナと副隊長の保科だが、現在2人に次ぐ戦力となっているのが新人隊員のキコルだ。訓練の時点ですでに小隊長クラスと言われていたが、どうやらもう先輩隊員を追い抜いているらしい。そんな彼女に与えられたのが、ドデカい大戦斧だった。専用武器は通例では隊長格にしか与えられないが、今年は怪獣の強度、数ともに異常。この状況に対応するために、ミナと保科はキコルに専用武器を与え、基地ナンバー3の主力戦力とすることに決めたのだった。
体皮が硬く、連携までする翼竜に隊員たちが苦戦する中、戦斧を振り回し、圧倒的なパワーで正面からぶち抜いていくキコル。射撃でも剣技でもなく、ただひたすらに戦斧の威力とパワーで粉砕していくのがすばらしくキコルらしい。また、秘めたる才能を開花させつつある市川レノ(CV.加藤渉)も、冷凍弾でキコルを援護する。
この意外なコンビの結成には視聴者も沸き、SNSには「戦闘でギラギラしててドヤってるキコルちゃん最高に好き」「美少女に大戦斧は大正解!」「怪獣大量発生の地獄のような状態をぶった斬るキコルとレノが頼もしい」などのコメントが次々に投稿されていく。また、「戦い方がモンハンだぞw」「もはや人間弐号機なキコル」といった2人の戦い方に某作品を錯視するツッコミもあり、大興奮するシーンとなっていた。
前半がキコルとレノの活躍なら、後半は保科の独壇場に。翼竜系怪獣を束ねるのは人語をしゃべる新たな人型怪獣(怪獣10号、CV.三宅健太)だった。しかもフォルティチュード8.3の大怪獣クラスだったが、戦力全開放した保科の敵ではなかった。初めは硬い甲殻の隙間狙いで怪獣10号を切り裂いていくが、それを読んだ相手の対処を逆手にとって、今度は甲殻ごと寸断してみせる。
以前の怪獣8号との戦いもそうだったが、保科は技を囮にしたり、相手の動きを誘う戦いの駆け引きが抜群にうまい。これが中型、小型の怪獣にめっぽう強い、保科の卓越した戦闘技術なのだろう。核の位置を見極めたあとは怪獣8号のときには出さなかった“6式 八重討ち”でトドメを刺す。ピンチに思えた戦いだが、終始苦戦する様子もなく大怪獣クラスを討伐した保科。「糸目キャラは開眼してからが本番や!」「保科副隊長マジカッコイイ」など、SNSにも喝采の声が乱れる。また、戦闘シーンの描写もスピード感にあふれ、「キコルがパワー、保科がスピード。最高の作画だった」「怪獣8号の作画、っぱねえ!」といったコメントが飛ぶ。
だが、怪獣10号もこれで終わりではなかった。核の位置がずれたことで破壊しきれず、怪獣10号は再生。さらにビルを超えるほどの巨大化を果たす。そのフォルティチュードは9.0に増大していた。保科は中型、小型の怪獣相手には亜白ミナを上回るが、大型に対しては射撃武器の適性が低いため戦果は劣るらしい。ここにきての大型怪獣との戦いに勝機はあるのだろうか。
「まさかここから死亡フラグの回収!?」「副隊長の死亡フラグ凄まじいけど、怪獣10号さんも巨大化する負けフラグ立てたからトントンか...?」「10号巨大化の絶望感。やはりここにカフカが…?」など、放送後には様々なコメントが寄せられている。
■文/鈴木康道
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