「とと姉ちゃん」「ウツボカズラの夢」等に出演 上杉柊平SPインタビュー「悔しさも芝居の楽しいところ」

2017/09/13 10:00 配信

ドラマ インタビュー

熱い手紙に感激!?撮影=広ミノル


芝居を引っ張ってもらってます


――本作へ出演するにあたって、印象に残っていることはありますか?

プロデューサーさんからお手紙をいただいたことです。直接お話しも、もちろんさせていただいたんですけど。その中には、“隆平が終盤に向けて最初とは別人と言ってもいいくらい、変化が出てくる。なので、最初のほうは隆平に対してモヤモヤすると思います。でも、絶対にいいものにするので”というような内容が書いてあったんです。その熱い内容にグッときたんですよ! 初めてのことだったので、大事に部屋に飾ってあります(笑)。

――熱さが込められた現場ですが、未芙由役の志田さんとの共演はいかがですか?

改めてすごい役者さんだなと間近で感じています。志田さんだけが作れる、お芝居での会話のペースや空気があるんです。それがイヤなものではまったくなくて。芝居を引っ張っていってもらっています。緊張感もある撮影ですが、共通の話題があれば休憩中にお話することもありますね。この間は甲子園の話で盛り上がりました(笑)。

――志田さんもそうですが、過去の出演作でも芝居の先輩との共演も多いと思います。今まで言われたことで印象に残っていることってありますか?

たくさんあります! その中でも最近だと、本田博太郎さんに言われた「まだまだだな」というひと言。いっしょに食事をさせていただいたときに、「今いくつ?」って聞かれたので、「今年25歳です」って答えたらそう言われました。「これからどんどん、いろんな芝居をしていけばいいよ」ってすごくポジティブな意味で言ってくださって。かなりガツンと響きました。この言葉は、一生忘れないと思います。

「無邪気に役と向き合いたい」と上杉撮影=広ミノル


――着実に経験を積まれていますが、最後に今後の目標を教えてください。

具体的に「この賞をとりたい」や「こういう役をやりたい」とか目標は掲げていないんです。お仕事の度に無邪気に役と向き合っていきたい。子供みたいな感覚で演じていきたいですね。子供って、怖かったら怖いっていうし、楽しいと思うことはどんどん続けるし、すごく言動が分かりやすいじゃないですか。大人になってくると、いつの間にか私生活でそれができなくなる。悲しいからって、泣いてる場合じゃないというか。でもお芝居においては、その子供らしい無邪気な感覚を忘れないでいられるんです。それこそ、“悔しいから頑張る”というような。“何かを成し遂げるために、今を頑張る”のも大事だと思うけど、僕は“悔しい・楽しいから、頑張る”っていう逆算しない方法で、今後も1個ずつやっていきたいです。

〈プロフィール〉うえすぎ・しゅうへい=1992年5月18日生まれ、東京都出身。B型。2015年に俳優デビュー。連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016年、NHK総合ほか)、映画「一週間フレンズ。」(2017年)など、話題作に出演。10月4日(水)放送のドラマ「巨悪は眠らせない特捜検事の標的」(テレビ東京系)の出演が決定している。

上田祐子