柱は鬼殺隊の中で最高位の隊士たちだ。その中に序列があるのかは不明だが、「柱稽古編」の第一話では上座に座り、不死川実弥と義勇が一触即発になりかけたときは、「パン!」とただ一度手の平を打っただけでその場を収めている。そのとき起こった空気の振動は部屋全体を震わし、柱全員が目を見開き、蜜璃はギャグの顔になっているほどだった。
こうしたことから柱のまとめ役であり、飛び抜けた実力者であることは間違いないと予測できるが、ここまで一度も戦闘描写がないために、実際にどれほど強いのかはまだはっきりとはしていない。また、悲鳴嶼は鬼殺隊の剣士に欠かせない日輪刀を帯刀しておらず、オープニングでちらりと映る鎖斧が武器になるようだ。
このあたりは原作ファンには周知の部分かもしれないが、アニメではまだ未登場。「柱稽古編」では蛇の呼吸、風の呼吸の描写が驚かせてくれただけに、岩の呼吸がどのように表現されるのかはこの先の楽しみなところになっている。
柱を順に巡って稽古をつけてもらう柱稽古は第六話で終盤戦に突入。蟲柱・胡蝶しのぶは参加していないので、残すのは悲鳴嶼と義勇の2人だけになる。義勇は当初不参加だったためどのような稽古内容になるのかは不明だが、宇髄によると悲鳴嶼の稽古は筋肉強化訓練。「人間捨てるっきゃねえな」というほど大変なものらしい。
第一話のそのときに見えたのは、ほぼ半死の様子でプカプカと川を流れていく隊士たちの姿。いったいどんな過酷な稽古が始まるのか。SNSでは「悲鳴嶼さんの稽古はだいぶヤバいぞ」「少しだけ映った伊之助がすでに半死亡w」など、期待を高める視聴者のコメントが早くも続出。原作漫画ではギャグも絶妙だったため、またしても楽しい回になりそうだ。
<第六話「鬼殺隊最強」あらすじ>
伊黒と実弥の稽古を乗り越えた炭治郎は、善逸と共に山奥にあるという悲鳴嶼の稽古場へ向かう。すでに稽古を始めていた伊之助や村田と久々の再会も束の間、悲鳴嶼の厳しい稽古が始まる――。
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記。
■文/鈴木康道
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)