石田彰が“最凶知能犯”を演じる 諏訪部順一、中村悠一ほか豪華声優陣の吹替で観たい大ヒット映画まとめ

2024/06/14 10:00 配信

映画 コラム

「THE BATMAN-ザ・バットマン-」より© 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

石田彰が有名なヴィランを熱演「THE BATMAN−ザ・バットマン−」


「THE BATMAN−ザ・バットマン−」(2022年)は、「TENET テネット」(2020年)のロバート・パティンソン主演。「ダークナイト」(2008年)三部作以来となる、バットマンの単独映画。最狂知能犯リドラー(ポール・ダノ)とバットマンの対決を描く。普段は、優しくてミステリアスな青年のブルース・ウェイン(パティンソン)。彼が両親殺害犯への復讐を誓い、悪と敵対する“バットマン”になって2年が過ぎた頃、バットマンの前に権力者を狙う連続殺人犯のリドラーが現れ、バットマンや警察を挑発し始める……。

バットマンの日本語吹替を、「トワイライト」シリーズからパティンソンの声を演じてきた櫻井孝宏が、キャットウーマンの声を「チェンソーマン」のパワー役などのアニメで人気のファイルーズあいが担当。

本作にも石田彰が参加しており、リドラーの声を怪演している。「アメイジング・スパイダーマン2」とあわせて、ヴィランの声に挑む石田のイケボを堪能してほしい。

森川智之、堀内賢雄が出演する「ボイリング・ポイント/沸騰」

「ボイリング・ポイント/沸騰」より© MMXX Ascendant Films Limited


「ボイリング・ポイント/沸騰」(2021年)は、ロンドンにある高級レストランの“沸騰寸前”の内幕を、90分間全編ワンショット、編集・CG無しで描く。崖っぷちシェフの予測不能な一夜を綴った人間ドラマ。人気高級レストランのオーナーシェフのアンディ(スティーヴン・グレアム)は妻子と別居し、心身ともに絶不調の日々を送っていた。クリスマス直前の金曜日、超多忙な中、抜き打ちの衛生管理検査で評価を下げられるなど、アンディに次々とトラブルが襲い掛かる。さらに、ライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れて来店する……。

主人公・アンディの日本語吹替を担当するのは、声優界の帝王と言うべき森川智之。トム・クルーズの吹替で有名な森川は、声をあてる俳優の動きを意識しながら、役を体現していくという。トムをはじめとするイケメン俳優の吹替ももちろん良いが、本作のような個性派俳優のスティーヴン・グレアムや、「シラノ」のピーター・ディンクレイジの声を演じている時にも聴き入ってしまう。

ライバルシェフ役の声を、ブラッド・ピットの吹替で知られる大ベテラン声優の堀内賢雄が演じているのも必聴だ。

人気の実力派声優たちが脇を固める「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」

「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」より© 2021 DreamWorks Animation L.L.C. All Rights Reserved.


「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」(2021年)は、アレック・ボールドウィンが、見た目は可愛らしい赤ちゃんだが、中身は“おっさん”の主人公の声を演じる、世界的大ヒットを記録した「ボス・ベイビー」の25年後を描いた続編。ボス・ベイビーは、正真正銘のエリート社長として大成功を収め、ティムは2人の娘を持つ幸せな専業主夫になっていた。だが、ベイビー社から派遣された“ボス・レディ”の指令により、兄弟は再び赤ちゃんの姿で世界を救うミッションに挑むことになる……。

日本語吹替版では、ボス・ベイビーの声を俳優のムロツヨシが担当。ジェームズ・マースデンが演じるティムの声は、「ファンタスティック・ビースト」シリーズで主役のニュート・スキャマンダーの吹替や、アニメ「DEATH NOTE」の夜神月役などで知られ、近年俳優としての活躍も目覚ましい宮野真守が吹替をしている。

本作にはさらに、声優、そして歌手としても活躍する坂本真綾、「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶ役や「SPY×FAMILY」でヨル役を演じる早見沙織といった人気女性声優も参加。そして、大御所人気声優の大塚芳忠(担当俳優はジェフ・ゴールドブラムなど)、銀河万丈(担当俳優はアルフレッド・モリーナなど)らが、ガッチリと脇を固めているのも魅力的だ。

なお、ムービープラスでは「特集:2週連続!人気俳優×声優で楽しむ吹替傑作選」と題し、今回紹介した5作品(「マトリックス レザレクションズ」「アメイジング・スパイダーマン2」「THE BATMAN−ザ・バットマン−」「ボイリング・ポイント/沸騰」「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」)ほか、「空海―KU−KAI― 美しき王妃の謎」、「アメイジング・スパイダーマン」、「マトリックス」シリーズ全作品の日本語吹替版が放送される予定だ。この機に大ヒット映画を豪華俳優&声優陣が担当する吹替版で楽しんで観るのはいかがだろうか。

◆文=清水久美子

「マトリックス【日本語吹替版】」はムービープラスで6月15日(土)朝10:00より放送© Warner Bros. Entertainment Inc.