コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、昔話をおもしろおかしく描いた「鶴の恩返し」を紹介する。作者のsattouさんが、5月3日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、sattouさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
大きな背中に薪を背負った男が見つけたのは、妙に胴体が大きく落ち着き払った鶴。足元を見ると、トラバサミの罠にかかってしまったようだ。男は「かわいそうに。助けてやろう」と近寄り、罠を外そうとする。
しかし思ったよりもトラバサミは硬い。「ぬん!」「くぅぅ」「ぬううううううぅ!」と鶴とトラバサミを持ち上げながら、力を込める。だが男が力を入れるほど、縮尺がおかしくなってくる。みるみる巨大化した男はなんとかトラバサミを破壊すると、手のひらに鶴を乗せて「大丈夫ですか!?」と声をかける。でもあきらかに男が大きくなりすぎて、鶴が親指より小さい。目がおかしくなったのかと疑うほどだ。
鶴は壊れたトラバサミから勢いよく飛び出していくのだが、翌日男の住処を訪ねてくる。ここまではおとぎ話の流れと似ているが、鶴は“家族”を連れてきていて…。
この物語を読んだ人たちからは、「肩幅やばすぎ」「おもしろすぎて腹筋壊れた」「主人公どうやって家に入ったんだ…」「パワー系すぎる」「罠を仕掛けた人への鶴の仕返しも見てみたい…」など、多くのコメントが寄せられている。
――『鶴の恩返し』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
肩幅が広い昔話を題材とした本に収録する1エピソードとして描きました。「鶴の恩返し」でどう肩幅を広げるか最初は見当もつかなかったですが有名作品なので入れたかったです。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
注目点としては鶴の罠を力ずくで破壊するシーンで無駄にページを使いまくっているところです。鶴の恩返しの二次創作は星の数ほどあると思うのですが、ここに力を入れた作品はおそらくないと思います。
――『鶴の恩返し』で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
手の上に鶴が「ポトッ」と落ちて無言で去っていくシーンです。無言の中でも鶴の感謝している感じが表現できたのではないかと思います。
――本作は4万件を超えるいいねを獲得しています。多くの反響を呼んだことについて率直な感想をお聞かせください。
たまたまかもしれませんがたくさんの方に見てもらえて素直に嬉しいです!
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
漫画として読みやすいようにセリフやキャラクターの顔の位置には気を付けました。あと肩幅の広さは一応ページ全体のバランスをみつつ調整しています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いいねやコメントいつもありがとうございます!本やグッズを購入してくれた方にも大変感謝です!何か思いついたらまた描いていきますので今後もXアカウントをチェックしてください!
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