「アナと雪の女王」をはじめ、テーマパークの新エリアにもなったディズニー・アニメーション3作品の魅力を解剖

2024/06/14 19:08 配信

映画 アニメ

「アナと雪の女王」をはじめ、テーマパークの新テーマポートにもなった3作品の魅力を紐解く(C)Disney

テーマパークの新テーマポートにもなったディズニー・アニメーション「アナと雪の女王」(ディズニープラスで配信)「塔の上のラプンツェル」(ディズニープラスで配信)「ピーター・パン」(ディズニープラスで配信)の3作品の魅力を紐解いていく。

無限のイマジネーションから生まれた世界観


3作品に共通するのが、イマジネーションに富んだ世界観。「アナと雪の女王」で描かれているのは、北欧の雰囲気が漂うかわいらしい王国ときらめく雪と氷の世界。暖炉がよく似合う素朴で温かな王国が一瞬にして氷の世界に閉ざされてしまうスリリングな展開に引き付けられる。

「塔の上のラプンツェル」は、往年のディズニー・アニメーションをお手本にしたクラシカルなおとぎ話の世界。魔法の力を髪に宿した少女が大泥棒と冒険に出る、奇想天外な世界が特徴的だ。

「ピーター・パン」は、遊び心と冒険にあふれた子どもの世界。海賊や人魚が住む異世界・ネバーランドで妖精と暮らす永遠の少年は、誰もが持つ子ども心を思い出させる。どれもディズニーのクリエイターたちが、無限のイマジネーションを駆使して作り上げたものだ。ディテールにもこだわったその世界観は、何度見ても新たな発見がある。

珠玉の音楽と映画史に残る名場面の数々と優れた物語性


これらの作品には、美しい音楽に彩られた映画史に残る名場面がある。たとえば、エルサが、「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を歌いながら自分を解放するように氷の階段を駆け上がっていくシーン。自分らしく生きようとする強い決意が込められている。

「塔の上のラプンツェル」では、ボートに乗ったラプンツェルとフリンが、夜空いっぱいに輝くランタンの灯りに包まれる「輝く未来」のシーンが印象的。2人を祝福するように舞い上がる光は、ロマンティックそのものだ。

妖精の粉を浴びたウェンディが、ピーター・パンと一緒にネバーランドへと飛び立つシーン。「きみもとべるよ!」のメロディは、脳裏に鮮やか映像をよみがえらせ、幸せな気持ちになれる。

昔からの童話や戯曲をベースにしつつ、現代に生きる私たちが共感できるストーリーに再構築し、未来を描き続けてきたディズニー。その真髄といえるのがストーリーテリングだ。“真実の愛”の意味や夢を思い描いて信じることの大切さを、ときにストレートに、ときに意外なかたちで示す。

「ピーター・パン」は、ウォルト・ディズニー自身が製作を手がけた作品だが、その時代に培われたアニメーションやストーリーテリングの技術は、「アナと雪の女王」や「塔の上のラプンツェル」にも受け継がれている。