漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として海外でも広く親しまれているコスプレ。5月19日には、大型コスプレイベント「ホココス2024 ~南大津通歩行者天国COSPLAY~」(ホココス2024)が愛知・名古屋市中区にて開催。東海地方はもちろん、全国各地から大勢のコスプレファンが集結し、開催エリアは大盛り上がりとなった。WEBザテレビジョンでは、そんな「ホココス2024」を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。撮影とともに、それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。
こちらの衣装は自作で用意したものになります。イノにはいくつかのバージョンの衣装があるのですが、このデザインが一番好きなので、布選びから着こなしまであらゆる面にこだわって制作しました。それと武器のギターですが、こちらは本物のエレキギターを塗装したものなので、実際に弾くこともできます。
どのコスプレをするときも、僕は毎回、メークの際には資料とにらめっこをして。できるだけ忠実に、違和感のないギリギリの範囲でキャラの特徴を自分の顔に落とし込むようにしています。そのため、キャラによってはメークに3時間以上かかることもしょっちゅうあるんです(苦笑)。また、ゾロのようなムキムキのキャラをやることが多いので、肉体も忠実に再現できるよう、ジムでのウエイトトレーニングも日々頑張っています。今回は三刀流の格好良いポージングをはじめ、好戦的でちょっと悪そうな表情の再現にもこだわりました。
今回のコスプレ衣装は、7人体制のチームで手掛けたものになります。マスクや肩鎧担当の造形チーム、ウイッグや衣装担当の裁縫チーム、そして、キャラの特徴である羽根の造形に専念するチームに分かれて制作にあたり、こまめに会議を重ねながら仕上げました。最初は“マスクあり”バージョンで参加していたのですが、途中でそれを脱いで。“素顔”バージョンもしっかりとメークをして、キャラの雰囲気を忠実に再現した上で参加していたので、大勢の方に楽しんでいただけたように思います。
こうして大盛況のうちに終了した「ホココス2024」以降も、コスプレが楽しめる大型イベントは全国で続々と開催予定。夏には「ワンダーフェスティバル2024[夏]」(7月28日、千葉・幕張メッセ)、「世界コスプレサミット2024」(8月2日~4日、名古屋・オアシス21ほか)、「コミックマーケット104」(8月11日・12日、東京ビッグサイト)なども控えている。
はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。
◆取材・文=ソムタム田井