新時代のK-POPを率いる女性ボーカルグループにふさわしい5人を選ぶ、韓国発のサバイバルオーディション番組「GIRLS ON FIRE」(毎週火曜夜22:30/Lemino)。参加するのは現役のシンガーソングライターやミュージカル俳優、元アイドル、大学生など、豊かな才能を持つ50人の女性たち。ジャッジを下すのは、DAY6のYoung KやApinkのチョン・ウンジら韓国の音楽業界を牽引する6人のプロデューサーだ。最新話となる第9話では、5人1組でステージに臨むチーム戦形式の2次プレーオフが開幕。1次プレーオフを1位で通過したオールラウンダーが、すばらしいチームワークと戦略で高得点を叩き出した。(以下、番組内容のネタバレがあります)
2次プレーオフは、雰囲気が異なる2つのステージ(第1ラウンド、第2ラウンド)を披露し、両ラウンドの合計得点で総合順位を決定するというルール。歌唱力とカリスマ性を兼ね備え1次プレーオフを1位で通過したイ・ナヨンが率いるチームは、平均年齢19.8歳と、進出した3組のチームの中でもっとも若く、フレッシュな魅力に満ちあふれるチームだ。
ナヨンがメンバーに選んだのは、番組最高のラッパーと評されたヤン・ドレア・イレ、ダンスも歌唱力も抜群な“天性のアイドル”イ・スヨン、はつらつとした雰囲気が魅力のチョン・ユリ、感性豊かなボーカルが持ち味のチョ・イェイン。ナヨンは「どんなジャンルもこなせるメンバー」を揃えたと豪語するが、ダンス初心者のイェインは練習でなかなか動きについていけず、不安げな顔を見せる。そんな彼女をナヨンは「明るく踊ればうまく見える。歌うときは私の顔を見て」と励まし、チームを1つにまとめ上げていった。
第1ラウンドでイ・ナヨンチームが選んだ曲はRIIZEの「Get A Guitar」。ポップス調の原曲をファンキーにアレンジし、ブルーを基調にしたユニフォーム風の衣装で軽快なダンスと笑顔満載のステージを披露。ナヨン以外の4人が肩を組んでステージを後にし、ナヨンがあわてて追いかけるというユニークな演出で締めくくった。
プロデューサーのユン・ジョンシンが「アイドルとは違う形のボーカルグループの最終形態を見せてもらった感じ。とても爽快でかっこいいステージだった」と手放しに賞賛すれば、ソヌ・ジョンアも「イェインさんを初めてかっこいいと思いました。他の皆さんも今までのステージとはまた違う姿を見せてくれた」と絶賛。最高が99点、最低でも97点と高得点を獲得し、5人は「ウソでしょ」「本当に?」と驚きを口にしながら顔を見合わせていた。
イ・ナヨンチームの快進撃は止まらず、第2ラウンドではディスコブームを巻き起こしたヒット曲「D.I.S.C.O」(feat.T.O.P)で5人の新たな魅力を開花させる。「自分たちが10年後に成功した姿を想像しながら舞台を作りました」と語るナヨンは、ボコーダーを使って声を加工するという大胆な試みに挑んだ。
練習ではナヨンが歌のリーダー、スヨンがダンスのリーダーとしてチームを引っ張った甲斐があり、それぞれの歌声の個性とディスコ調の振り付けが光るステージとなった。パフォーマンスディレクターのキンキーは、過去に「D.I.S.C.O」をどうアレンジするか悩んだ経験があると語り、「原曲を大切にした素晴らしい演出」と5人に惜しみない賛辞を送った。
文/帆刈理恵(スタジオエクエア)
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