森は俳優活動以外も行っていて、2019年には新垣結衣や森の憧れでもある広瀬すずら歴代人気女優を輩出した「全国高等学校サッカー選手権大会」の応援マネージャー(15代目)を務め、2020年8月31日にはファースト写真集「Peace」を出版。出演した映画「ラストレター」では主題歌「カエルノウタ」も担当して歌手デビューし、ホフディランの「スマイル」を森が生き生きと歌う「オロナミンC」のCMも話題に。同曲はホフディランのプロデュースで森がカバーし、配信シングルとしてリリースされた。2024年3月には出演した映画「四月になれば彼女は」のロケ地であるボリビア、アイスランド、チェコなど計10カ国で撮影を行い、21日間に及んだ旅の様子を収めた写真集「WANDERLUST(ワンダーラスト)」もリリースしたばかり。
今から5年前、「天気の子」公開当時に当メディアの取材で、今後の目標を聞かれて「信頼される人になりたいです。監督さんやプロデューサーさん、作品を見てくださる方からも『森七菜なら任せられる、大丈夫』と思っていただける女優さん。そうなれるように一生懸命頑張ります!」と答えた森。現在まだ22歳という若さだが、同作で新海監督とタッグを組んだ後も岩井監督、是枝裕和監督、藤井道人監督と何年俳優業をしていてもなかなか作品に出演することすらかなわない日本屈指のクリエーターと仕事をこなし、信頼を得てきた。
「舞妓さんちのまかないさん」でタッグを組んだ是枝監督は、同作のメーキング動画で「オーディションの時からキヨ(森の役名)でしかなかったんですけど、あの時から役が入っていたんだよね。その辺がすごいよね。(役ではない姿で接して)こうやって見ると、あれは演じていたんだなと…。(スタッフに)ずっと褒められますけど、ずっと褒めましょうか?」と本人を前に語っており、オーディション時から既に役をバッチリ体現していた森を絶賛している。恐らく、これまで彼女を起用してきた名だたるクリエーター陣に森七菜評を聞けば「信頼して仕事を任せられる人」というのは、共通の答えとして返ってくるに違いない。
2024年も映画「四月になれば彼女は」やNetflixオリジナル映画「パレード」などで好演を見せているが、今後もさらなる飛躍を遂げ、たくさんのファンをいつでも“スマイル”にしてくれるはずだ。
◆文=森井夏月
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