コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「『腸に良い』がかえって悪いこともあるって本当ですか?」を紹介する。作者の海原こうめさんが、5月24日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、7.6千件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、海原こうめさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
作者である海原さんは、1週間ほどの便秘が続いており「ちょっと忙しくなるとすぐこれだよ…」とだるそうな様子。「運動不足なうえに便秘体質だから、普段から意識して出すよう心がけなきゃいけないのに…」と思いながら横になっていた。
そんな中、ふと手元にあったスケジュール帳を見て明日の予定を確認すると、編集者のSさんとの打ち合わせがあることを思い出す海原さん。久しぶりの外出ということもあり「…お腹大丈夫かな?」と不安な様子。
翌朝、その不安は的中してしまい、トイレの中で悶え苦しむ海原さん。しばらく経って、ヨロヨロしながらなんとかトイレから出て、Sさんとの打ち合わせ場所に到着した。
「急にお腹が痛くなって…スミマセ〜ン!!」と謝りながら事情を話すと、「私も実はお腹が弱くて…すぐ下痢しちゃうんですよ〜」と、Sさんも海原さんと同じような悩みを抱えていることが明らかに。
お互いの腹痛トークで盛り上がっていると、「実は胃腸専門でとってもいい先生がいるって聞いたんです」「今度一緒に話を聞いてみませんか?」というSさん。まさかの提案に、海原さんは目を輝かせて喜ぶ。
さっそく二人は、腸トラブルに詳しい専門医の先生から話を聞くことに。そして病院を訪れた二人がお腹の悩みについて相談すると、先生の口から驚きの言葉が飛び出して…。
この漫画を読んだ人たちからは、「傾腸は初めて聞いたなぁ…」「腸内環境ととのえたい〜」「すこしでも不安がある人は腸活してほしい」「腸活のススメ」など、多くのコメントが寄せられている。
――「『腸に良い』がかえって悪いこともあるって本当ですか?」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
以前別の書籍出版の際に担当してくれた編集者さん(漫画内にも登場するSさん)に、「お腹の調子に悩む人へ向けた本の企画があるのですが、こうめさんってお腹強い方ですか?」と聞かれて以前から便秘に悩まされていた私は「お腹の調子が悪いのがデフォルトです!すごく興味があります!!」とノリノリで受けたのがきっかけです。聞けば腸の専門家の医師にアドバイスを受けながら、生活の中で実践してお腹の改善を目指すエッセイ漫画とのことで「それはぜひやってみたいし描いてみたい!」と強く思って執筆が始まりました。
――腸をよく観察して、不調サインに目を向けることを「傾腸」と表現されているのが印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
私は体の中で何が起こっているのかなんて自分では可視化できないし、そもそもお腹の調子が悪いのは体質だから仕方がないんだ…と思い込んできたので「お腹の調子が悪い(便秘や下痢など)=腸のSOSサイン」という発想が全くありませんでした。日常の習慣を少しでも見直すことや知識を得ることで、意識が変わり改善できることがたくさんあるんだなーと、まずは知ってほしいと思いました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
先生にアドバイスを受けて、あーでもないこーでもないと、わちゃわちゃしてるところが気に入っています。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
漫画が好きなのでいろんな作品を読んだり、あとは日常生活の中で心に残った言葉やシーンなどを忘れないうちにメモしたり画像におさめてあとで見返したりしています。そういうのが積み重なって着想になっているのかなと思います。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
とにかくわかりやすく、見やすいようにと意識しています。ちょっと込み入った内容でも絵やイラストがあることで伝わりやすくなるようにと。自分がちょっと難しい文章だとすぐに目が滑って読めなくなってしまう人なので。
――今後の展望や目標をお教えください。
これまでエッセイ漫画や読者さんの体験談をメインに描いてきましたが、さらに創作漫画も描きたいなと考えています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読んでいただいた方に、わかる!私もそう!と共感していただけるのがなによりも励みになっています。いつも読んでいただき本当にありがとうございます!!
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