【漫画】『一刻も早く辞めたい』…うっかりヤクザ事務所に就職してしまった元ニート男の末路に「ページめくる手が止まらない」と大反響

2024/07/18 18:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

事務所を辞めにいったはずが、なぜか盃を交わすことに…元ニート男のヤクザ人生がスタート画像提供・裏世界ラボさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、裏世界ラボさんの「ニート極道 牧村ユタカ」。

作者の裏世界ラボさんが5月26日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、2.5万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者・裏世界ラボさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

ニートから、心機一転…

ニート極道 牧村ユタカ画像提供・裏世界ラボさん


牧村ユタカは、情報処理系の大学を卒業した後、ニートとして悠々自適な毎日を送っていた。しかし親から、いい加減家から叩き出すと言われ就活を始めることに。あともう2.3年はスネをかじろうと思っていた矢先の災難であった。

「寮付きで即日勤務可能」それがユタカの条件だった。履歴書の空白期間を”祖父の介護”でなんとかごまかし、人材派遣会社から即採用。しかも人気の事務職として明日から勤務できるということで、有頂天のユタカだった。しかし…。

「な、なんか…この事務所…変な雰囲気だな…」

ユタカが最初に抱いた感想である。サングラスのおじさんに、まるで倉庫のような寮、極めつけは先輩たちの腕の入れ墨。入社してまだ数日、ユタカは気づいてしまった。ここはヤクザの事務所だと。

辞めないとやばいと分かってはいるものの、労働環境は悪くない。おまけに人間関係もすこぶる良好で、この職場に居心地の良さを感じてしまっているユタカでもあった。しかしさすがにヤクザはだめだと、何か理由をつけて事務所をやめる決心をした、はずだった。

腹を決め、先輩に退職の申し出をしようとした矢先、なぜだか盃を交わしているユタカ。なぜこんなことに…。

うっかりヤクザの世界に足を踏み入れてしまったユタカが覚悟を決める様子に「アイデアがおもしろすぎる」「人生、大逆転なのか??」と反響の声が寄せられている。

作者・裏世界ラボさん「あれをトップにしたのでXでもバズったのかな」

ニート極道 牧村ユタカ画像提供・裏世界ラボさん


ーー『ニート極道 牧村ユタカ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

元々は、「ヤクザを辞めるとどうなる?」というテーマで動画を作ったことがあり、その動画が非常に好評でしたので、ストーリーの横展開を考えていました。そんな中で、過去に「ニートだけどヤクザの事務所で働いた」というような2chスレを読んだことを思い出し、そちらから着想を得て「ニートがヤクザになったらどうなる?」というストーリーを創作するに至りました。

ーー今作を描くうえで「こだわった点」や、「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

暴対法がどれだけ暴力団の存在に影響しているかをできるだけ正確に書く事、主人公が運だけではなく、独自の努力の裏付けで組の中で居場所を確立してしまった事を丁寧に形にしようと意識しました。注目ポイントは全部です。

ーー今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

最初の方の「嘘である」の部分が非常に軽妙で、彼のキャラクター性を体現していて好きです。あとは盃をもらうシーン。動画のサムネにしようと決めて構図など悩みながら作りました。あれをトップにしたのでXでもバズったのかなと思います。

ーー裏世界ラボさんが漫画を描く際に大切にしていることがあればお教えください

暴力団という存在をエンターテイメントの材料として扱わない事です。また登場人物それぞれを1人の人間として描きたいと思っています。

ーー裏世界ラボさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

今後の目標としては、「ニート極道」の実写化を目指しています。高いハードルであることは理解していますが、作品を応援していただける方が少しずつでも増えていけば嬉しいです。実はリアルイベントの開催も進めようと考えていて、11月10日(日)に秋葉原で朗読劇の開催を予定しています。こちらの詳細はXやYouTubeで都度告知させていただくので、フォローしてお待ちいただければと思います。

ーー最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも応援ありがとうございます!朗読劇の他にガイドブック2や様々なグッズ展開を予定しておりますので、今後とも応援よろしくお願いします!