<転スラ>酔ったリムルがレアで可愛い… 宴会ならではのコメディシーンもたっぷり

2024/06/20 19:00 配信

アニメ レビュー

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第59話が放送(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

サラリーマン・三上悟がスライムのリムル=テンペスト(CV:岡咲美保)として異世界に転生、さまざまな種族が共に暮らせる理想の国作りに奮闘する「転生したらスライムだった件」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・TVerほかで配)。2021年以来となるTVアニメシリーズ第3期では、「魔王達の宴(ワルプルギス)」を経て正式に魔王となったリムルの元へ、魔物を敵視する神聖法皇国ルベリオスの聖騎士団長・ヒナタ(CV:沼倉愛美)が訪れる「聖魔対立編」が描かれる。第59話(第3期11話目)は、「七曜」を殲滅したリムルたちが、ヒナタたちと和解する様子を描いた「和解と協定」。(以下、ネタバレを含みます)

前話の激しさから打って変わり、穏やかな会議シーンへ


ファルムス王国における工作の失敗、さらにはリムルとヒナタの停戦を受け、ロッゾ一族のグランベル(CV:小野大輔)と東の商人・ダムラダ(CV:浪川大輔)が密会。どちらも自分の役割を十分に果たせなかったふたりだが、ここは痛み分けとして、双方の失敗は水に流すことに。しかし、引き続きリムル陣営の発展を阻止したいグランベルと、リムルと対立する気はないダムラダでは思惑が少し異なっており、両者はやや禍根を残しつつ、いったんの幕引きとなった。一方テンペストでは、ルミナス・バレンタイン(CV:Lynn)を筆頭とするルベリオスの幹部たちが、リムルたちと会議の卓を囲んでいた。ヒナタは自分がダムラダから嘘の情報を信じ込まされ、リムルに敵対心を持つに至った経緯を話し、利用されていたことを認める。クレイマン(CV:子安武人)の件も含め、一連の事件の裏には「あの方」という黒幕がいることが確定となるなかで、リムルは「七曜」が黒幕ではないかと疑う。しかし、生き残っていた最後の「七曜」が始末されたという報告を受けたリムルは、「これで一安心だな」とリラックスするのだった。

激しいバトルが続いた前話までとは打って変わり、今回からは再び「会議」が続く平常運転。両者の誤解やすれ違いが解消されたあとということもあり、緊張感はさほどなく、どちらかと言えばゆるい雰囲気で進行しているのが印象的だ。それでも、七曜の生き残りである日曜師グランの正体がロッゾ一族のグランベルで、もともとは「光の勇者」だったなど、新たな情報も登場。なかでも七曜の老師たちがルミナスからの「愛の接吻(ラブエナジー)」によって老化を食い止めていたことが分かるシーンでは、アイドルばりに投げキッスをするルミナスのイメージカットが挿入され、これにはSNSでも「これは破壊力抜群!!」などと盛り上がっていた。

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第59話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会


激しい戦闘の末、新しい恋が花開く!?


「七曜」が黒幕と結論づけたリムルは、ユウキ・カグラザカ(CV:花江夏樹)を疑うところだったとポロリ。ヒナタはこれに「絶対に違うとは言い切れない」と反応し、さらには黒幕が滅んだと考えるのも早計だとリムルをたしなめる。そして会議は、これから先の両国の関係の話に移っていく。今回の件は完全に自分たちに非があると言うルミナスに対し、リムルは国交の樹立を提案し、ルミナスはこれを受け入れる。そのうえで、魔物を敵対視する西方聖教会の教義を信じている自国民へのケアのため、リムルとヒナタが相討ちとなったこととし、さらには人間と争っていない武装国家ドワルゴンも巻き込んで勇儀を結ぶというシナリオを構想し、和解と協定の会議は幕を下ろすのだった。

会議シーンの後半は、やや難しい話が進行しつつも、ヴェルドラ=テンペスト(CV:前野智昭)がいじられキャラとしていい味を出していた。ルミナスに敵意を向けられながら「我、悪くないもん」と呟くくだりはもはや新しい定番となりつつあるし、さらに今回はリムルもディアブロを交渉の材料として使うなど、ふたりにすっかりおもちゃにされているのが可愛い。また一方では新たな関係性も立ち上がった。「聖騎士団(クルセイダーズ)」の一員として会議に参加しているリティス(CV:相川遥花)は、先の一戦ですっかりソウエイ(CV:江口拓也)に惚れてしまったようで、終始頬を赤らめながら話すなど、乙女そのもの。これにはSNSでも「あの一戦でなにがあった?w」「ソウエイがモテモテだ」などの声があがっていた。

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第59話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会