平賀勇成、“推し”笹森裕貴の魅力は「本当に役として生きている」 ファンを新しい世界に導ける存在になりたい

事務所の先輩・笹森裕貴が“推し”

平賀勇成撮影=市川秀明


──ここからは、平賀さんの“推し”についてお話を伺いたいのですが。

はい、笹森さん!

──まさに、俳優の笹森裕貴さんが推しだそうですが、最初に笹森さんに惹かれたのは何がきっかけだったのでしょうか?

昔、雑誌を見ていたら、たまたま推しが出てきて。

──当時はまだ推しじゃないですよね?(笑)

あっ、そうか(笑)。笹森さんが出てきて「めちゃめちゃカッコいい人がいる!」と思いました。そのときは芝居を見たわけでもなかったので、本当に顔に惹かれました。

──今は同じ事務所で、共演もされていますが、同じ俳優という職業をしている今思う、笹森さんの魅力はどこですか?

去年「桜花浪漫堂 朗読劇『人間失格』」でご一緒させていただいたとき、笹森さんは主人公の葉蔵役だったんですが、終わったあと、いつも辛そうだったんです。辛くなれるって、それだけ役に入っていたということだと思うんですよね。1時間半くらいの作品だったんですけど、その時間ずっと役に入っていたということだと思うし、自分も役として会話していて本当に辛くなる瞬間が何回もあった。本当に葉蔵として生きているんだなと思いました。実は、終わったあと笹森さんの使っていた台本をいただいたんです。今は部屋に飾っているんですけど(笑)。その台本にはびっしり書き込みがあって。本当に細かく考えられている方なんだと思いましたし、そういうところも好きだなと思いました。好きです!(笑)

──共演した際、アドバイスなどは何かもらいましたか?

特にもらっていないです。というのも、今の段階での僕の考えなんですけど、演出家さんに言われたことを100で出せるのが俳優だと思っているんです。もちろん自分の自我だったり、「それどうなの?」って思ったりすることもあると思うんですけど、それを出さずに演出家さんのイメージ通りの芝居をする。何年後かには考え方が変わっているかもしれませんが、今はそう思っています。

──では、共演中に笹森さんから言われてうれしかったことなどはありますか?

「今日、良かったよ」って言ってもらえた日はうれしかったですね。自分的にもうまくいったなと思う日に、そう言ってくれたんで。でもそれくらいかな。細かいことを言うタイプの方ではないので。

──他人にアドバイスを求めない平賀さんと、細かいアドバイスをしない笹森さんという点で、お二人は相性がいいのかもしれないですね。

(笑顔で)はい、相性いいです!

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