<9-1-1 LA救命最前線>“ヒーロー”たる消防士が不測の事態で活躍する姿に感動 長期シリーズならではの醍醐味も

2024/06/23 11:10 配信

ドラマ レビュー

アシーナ(アンジェラ・バセット)&ボビー(ピーター・クラウス)夫妻が奮闘(C) 2024 Twentieth Century Fox Film Corporation

アメリカ・ロサンゼルスを舞台に救命救急の最前線で活躍する人々を描いたドラマ「9-1-1 LA救命最前線」シーズン7の第3話が6月19日に配信された。第1話、第2話からの豪華客船を舞台にしたストーリーは手に汗握る展開が続き、第3話でも沈みゆく船で胸アツなドラマが繰り広げられた。(以下、ネタバレを含みます)

「9-1-1 LA救命最前線」待望の新シーズン


本作は、緊急通報ダイヤル「911」を受け取った指令室から警察・救急・消防と連携し、事件・事故を最前線で対処する“ヒーロー”たちの奮闘と日常を描く。日常の小さな事件から、未曾有の事故まで、圧倒的なスケールとリアリティーで、アメリカのみならず日本でもヒットしている。

主要キャラクターは6人。ロサンゼルス市警の巡査部長アシーナ・グラント(アンジェラ・バセット)、彼女の夫でロサンゼルス市消防118分署の隊長であるボビーことロバート・ナッシュ(ピーター・クラウス)。そして、ボビーの部下の消防士として、バックことエヴァン・バックリー(オリヴァー・スターク)とエディ・ディアス(ライアン・グスマン)、救命士の役割も持つヘンことヘンリエッタ・ウィルソン(アイシャ・ハインズ)とチムニーことハワード・ハン(ケネス・チョイ)、指令室のオペレーターでバックの姉&チムニーのパートナーであるマディ・ケンドール(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)という面々だ。

シーズンを重ねるごとに“チーム”としての絆も深まってきた彼らが、新シーズンでも頻発する事故や事件に対処しながら熱いドラマを見せる。

手に汗握る…消防隊長ボビーの奮闘


第3話は、第1話、第2話から引き続き、アシーナとボビーが乗った豪華客船でのストーリーが展開した。テロ組織が仕掛けた爆弾とハリケーンが重なり、船が転覆。多くの乗客は救命ボートで脱出したが、ボビーとアシーナほか船長など一部スタッフ、テロ組織の銃撃でケガをした人とその妻ら理由があって残った客がまだいた。

負傷者をカジノにあった備え付けテーブルに固定していたのが災いし、転覆によって上下逆さまに。ボビーは、いつまた揺れるとも分からない状況で救出作戦を決行。いつもなら、隊員たちにどんな行動をするのか指示するなど、現場を取り仕切るのが隊長の役割だ。今回のような作戦であれば、若手のバックがいつもは活躍していたもので、無事に救出を終えてアシーナにねぎらわれると「バックがやるのを見てた方がいい」と本音が出てしまいつつも、やはりキャリアを重ねてきた頼もしさが格好良かった。

だが、ボビーの“ヒーロー”たる行動はそれで終わらない。子どもの乗客が脱出していないことが分かり、アシーナたちと別れて1人探しに行くことに。救えない命があることも、すんなりといかないことも、リアリティーたっぷりで、一瞬たりとも目が離せなくなる。その引き付け方は本作の魅力の一つだ。