一方、隊長の留守を預かる118分署の面々は、ロスで起きる事件・事故に変わらず対応していた。
そんな中、ボビーの部下であり、アシーナとも仲のいいヘンは、彼らが乗る豪華客船がレーダーに映らず、何かが起きているのではないかという“勘”を信じて独自に動く。隊長代理と偽ってヘリを飛ばす申請をしたところで、バレそうになるが、かつてヘンが見習いだったときの仲間が手を差し伸べてくれた。
混乱しながらヘンがヘリに乗り込もうとすると、そこには先客が。バックとチムニー、エディだ。マディの話などからヘンの動きを感じ取っていた彼らは、任務を早退してまで駆け付けたのだ。
捜索に向かうヘリの中で、言い合いになるヘンとチムニー。相棒で親友の2人だが、ヘンは正直に言えばチムニーたちを危険に巻き込んでしまうと考えていた。だが、チムニーだけでなくバックもエディもヘンのことを常日頃から信じていて、しかも助けに行くのが隊長のボビーとアシーナ。動かないわけがなかった。
このチームのやりとりは、本シーズンから見始めた初心者でも関係が分かりやすく描かれているが、長いシーズンを追ってきたファンであればなおさら胸が熱くなるシーン。いわば長期シリーズの醍醐味(だいごみ)だ。例えピンチでも、クビになる可能性があっても「Who cares?(関係ない、誰が気にする!)」とバック。チムニーもそれが118分署のモットーだと賛同する。“やっぱりこの仲間たち、最高!”と見ているほうも叫びたくなる。
ピンチに次ぐピンチでハラハラドキドキの中に押し寄せる仲間としての深い絆への感動。それがラストまで駆け抜ける。基本的に1話完結で描かれているが、新シーズンの始まりは3話かけて見応えたっぷりに困難に立ち向かう強さと救いや希望、そして愛を見せてくれた。
「9-1-1 LA救命最前線」は、ディズニープラスの「スター」で全シリーズ配信中。独占配信中のシーズン7は、毎週水曜に1話ずつ最新話を更新(全10話)。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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