TBS系で放送されているドラマ「カンナさーん!」(毎週火曜夜10:00-10:54)に出演中の、シソンヌ・じろうにインタビューを行った。
本作は、2001年から2007年にかけて、漫画雑誌「YOU」(集英社)に連載された深谷かほるの同名漫画が原作。元夫・礼(要潤)と別れてから、シングルマザーとして育児に仕事に奮闘する主人公・カンナ(渡辺直美)の前向きに生きる姿を描く。
今回、礼が社長を務める会社の唯一の社員・片桐を演じるじろうに、作品の見どころや1年後輩である渡辺の魅力などを聞いた。
――片桐裕太という役について教えてください。
ドラマの中では一番まともというか、常識のある人です。でも、これまで異常者の役しかやったことがないので(笑)、ちょっとしか出てこない役ではあるんですけど、すごく悩んでいます。何が正解なのか分からないままやっています。
(脚本の)マギーさんからは「好き勝手にやっていいから」って撮影が始まる前に言われたんですけど、どこをどう好き勝手にやればいいのかなと…。普段、自分のネタの時とかは変なことしか言っていないので(笑)、普通の人みたいな役は初めてで、本当に難しいです。
誰かを参考にするとかはなく、役者さんがこういう役をやるときってどうやって色をつけたり味をつけているのかというのをすごく考えましたね。
――眼鏡をかけていないのは役作りですか?
そうですね。監督から「礼さんが眼鏡をかけているので、じろうさんは取ってください」って言われて。でも、直美からは「眼鏡を取っている顔が気持ち悪過ぎて、ちょっと怖いんだけど」って言われました(笑)。
――片桐の服はいつもボーダーですよね。
いじられているんですよ、たぶん(笑)。衣装合わせの時に、僕の資料としてボーダーを着ている写真がスタイリストさんにいっていたみたいで、そのせいで用意されている衣装も全部ボーダーで…。
――今も着ていらっしゃるボーダーの服は…?
自前です(笑)。最近、ボーダーは着ていないんですけど、ドラマの撮影の時は衣装さんと戦いにいくつもりで着ています。
靴も片桐と同じニューバランスで、結果、同じ格好に着替えているんですよね。ボーダーとニューバランスで来て、ボーダーとニューバランスに着替えるっていう。一日片桐の格好です(笑)。
――放送の反響はいかがでしょうか?
青森の実家でも放送されていて、青森は本当に放送されている局が少ないので、出ても全然見てもらえないことが多いんですけど、これは親も喜んで見てくれています。僕、義母がいるんですけど真っ先に連絡をくれて。義母が一番応援してくれていますね。
でも、「“カンナーラ”さん面白いね」ってメールで送ってきていましたね。何かで打ち間違えたのか、どういう勘違いなのか分からないんですけど…(笑)。初回放送が終わった後に「毎週見るよ」って言っていました。僕に関しては特に何も言ってなかったですけど、「面白いドラマだね」って(笑)。
――後輩で仲のいい渡辺さんとは現場でどんなお話をされているんですか?
直美と一緒のシーンは今のところなくて、一回入れ替わりのタイミングで会えたんですけど、そのときは安心しましたね(笑)。普段芸人としか一緒にいることがないので、緊張するんですよね。大人が多過ぎて。
だから、スタッフさんも僕と直美が話しているのを見て「じろうさん、いつもと違いますね。楽しそうですね」って(笑)。
――ドラマ見ていて、直美さんの頑張りはどう見られていますか?
直美がすごく面白いですね。たいしたものだなと思いました。カンナさんを演じつつ、直美がこの11年で積み上げてきた笑いの要素みたいなものもうまく取り入れていてすごいなと思いました。
――特にここがすごいと思う所は?
すごく小さなことなんですけど、「アイデアが降ってきているから私行くわ」っていうせりふのところの「アイデアが降ってきた」っていうところに、ちょろっとだけボケを入れていたんですよ。ああいうところはさすがだなと思いました。
僕たちにとって直美は妹みたいな存在で、1年後輩でずっとスタッフとして在学中も面倒を見ていたので、見ていると感情移入しちゃいます。「直美かわいそう…」とか「直美頑張れ!」とか(笑)。
――要さんとは共演シーンが多いですね。
二人きりのことが多いのでいっぱいお話します。要さんも渋々話し掛けてくれているのかもしれませんが…(笑)、でも話してくれます。芝居の事よりも「普段何をして遊んでいるんですか?」とかプライベートな話題が多いですね。
――本作を見た感想を教えてください。
僕はドラマとかあんまり見ないほうで、自分が出るので久しぶりに通して見ているんですけど、やっぱり面白いです。物語も面白いし、直美を使っているのでコメディー的な要素もありますし。
でも直美過ぎないというか、ちゃんと女優の直美としてカンナさんを演じていて、要さんとのバランスもいいなと思います。
――美香(山口紗弥加)とは交流がありますが、片桐の役で今後期待していることはありますか?
(美香との出会いのシーンを読んで)「あれ、これもしかしてロマンスあるのかな?」って期待しましたね(笑)。マギーさん、僕に気を使ってロマンスを用意してくれるのかなって(笑)。
あと僕、本当に要さんとしか会えてないので、他の人に会ってみたいんですよね、お話の中で。翔子役のトリンドル(玲奈)さんや、斉藤由貴さんにも。礼さんにくっ付いていかないと会えないんですけど(笑)、せりふがなくてもいいので、その場に居させてほしいです(笑)。
――今回、直美さんが主演を務めていますが、もしじろうさんが主演をやるならどんなドラマに出てみたいですか?
高校の純愛物の映画みたいなやつよくやっているじゃないですか。ああいうのを一回やってみたいなと。イケメン高校生の役を…(笑)。
――以前、「キングオブコント2014」の優勝会見の時に、「女性役としてドラマに出たい」という目標も仰ってましたが、今はいかがでしょうか?
それはずっと思っていますね! オカマとかじゃなくて、いち女性として当たり前に出て、当たり前のようにドラマ出ているっていうのはやれたらやりたいなと。
将来何をやりたいか聞かれた時、結構その時によってコロコロ変わるんですけど、その思いだけはずっと変わらないです。おばさんとしてドラマに出るっていうのが最終目標です(笑)。
――最後に、作品の見どころ、片桐の注目してほしいところを教えてください。
あの二人がどうなるかっていうのと、最終的に二人は戻るんじゃないかなと思っているんですけど、どういう経緯で復縁するのか…あとは横の恋愛模様がどうなるかですね。青ちゃん先生(工藤阿須加)と翔子とか、片桐と美香とか…トリプルデートとか面白そうですね(笑)。
6人で暮らすとかもあるかもしれないですし、それがセカンドシーズンにつながったり(笑)。
とにかく、片桐にロマンスはあるのかっていうところに注目してください!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)