百貨店で展開中のファントム社の新レーベルの視察と使用人たちの日用品を購入するために出かけることになったシエルたち。
使用人であるバルドロイ(CV.東地宏樹)・フィニアン(CV.梶裕貴)・メイリン(CV.加藤英美里)・スネーク(CV.寺島拓篤)がシエルと共にショッピングを楽しむ様子が描かれていた。また、原作にはない使用人たちの掛け合いのシーンも多く盛り込まれており、このアニメオリジナルシーンはファンを喜ばせたことだろう。
また、百貨店視察の前にセバスチャンの要望で訪れたのは、政府機関や学校関連機関が入る施設のサマセット・ハウスだった。セバスチャンは豪華客船編でシエルがアンダーテイカー(別名:葬儀屋、CV.諏訪部順一)より思わぬ形で受け取った「7つの遺髪入れ」に刻まれた情報を調べており、その中にシエルの祖母であるクローディア・ファントムハイヴの名があることをシエルに報告する。葬儀屋とファントムハイヴ家の関係について謎が深まるばかりだ。
シエルたちが最後に訪れた百貨店で展開中の新レーベルでは乙女のためのパフュームが発売中。少し特徴的なユニコーンのイメージキャラクターも登場している。シエルが新商品の効果的な宣伝をと考えていた矢先、馬車が横転する事故が店の前で発生――。
そこで助けに向かったセバスチャンが見た人物は、「幽鬼城殺人事件編」でお馴染みの歌手、アイリーン・ディアス(CV.宮本茉奈)と、新恋人のジュリアス・ピットマン(CV.駒田航)であった。自身が主役を務める公演に向かう途中で事故に遭い、困っていたアイリーンをセバスチャンはユニコーンのイメージキャラクターを着用し舞台まで無事に送り届ける。するとファントム社の宣伝にも繋がり、瞬く間に乙女のためのパフュームの人気が急増。全てを見越してなのだろうか、さすがセバスチャンである。
ちなみに、メイン章完結直後の1話完結EPのアニメ化は今回が初とのこと。なお、最終回終了と同時に『ミュージカル「黒執事」~寄宿学校の秘密 2024~」』の再演が決定した。
エンディング主題歌終了後には、「寄宿学校編」の次の物語である「緑の魔女編」の冒頭シーンが流れ始めた。これには視聴者も驚いただろう。
「緑の魔女編」のアニメ化が決定したわけではないが、「黒執事見たけどこれ緑の魔女編やるやつよね…?」「緑の魔女編?!匂わせ??!!」「緑の魔女やってくれたら嬉しいな 緑の魔女のお話も好きなんだよね」という言葉が寄せられており、今後のアニメ『黒執事』の展開にも期待が高まる形で幕は下ろされた。
◆文/笹本千尋
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)