コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、一匹狼なクール系女子『ウルフちゃんは澄ましたい』をピックアップ。
作者のホンノシオリさんが5月22日に本作をTwitterに投稿したところ反響を呼び、いいね数1.4万以上の
「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、ホンノシオリさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
主人公は大狼(おおがみ)という一匹狼なクール系女子。集団に属さず、自ら好んでひとりで行動する。しかし孤立したいわけではない。大狼がひそかに想いを寄せているのは、同級生の牧葉(まきば)。大狼の尊い片思いの物語が展開していく。
夏休みの最後の日、大狼と友達はアポなしで真森(まもり)の家に宿題を見せてもらいに遊びに行く。仲間たちの突然の訪問に、真森の小さな妹はびっくりして怯えてしまう。
怯える真森の妹へ、牧葉は意外な言葉をかけたことで、牧葉の大狼への気持ちが垣間見える――。
物語を読んだ人たちからは「ほんと好きですw」「大狼さんへの好感度が上がっていくんだよなぁ…」「妹ちゃんめちゃかわ」「このテンポの良さ好きー」など、反響の声が寄せられている。
――『ウルフちゃんは澄ましたい』を創作したきっかけや理由があれば教えてください。
構想当時マスク女子、ウルフカット、インナーカラーなどが流行っていて、それらのビジュアルを詰め込んだキャラデザを作れば刺さる人が多いのでは?という安直な考えから創作しました。
―― 一匹狼なクール系女子の大狼のキャラクターはどのように生み出されたのでしょうか?
まずはビジュアルから作りました。それでデザイン的に良しとなり、そのビジュアルに当てはまる性格を設定しました。
そこから更にウルフカットということで一匹狼のヒロインというキャラクターの輪郭を定めました。あとはラブコメディーということで、クールな女の子が好きな人の前ではクールでいられないという構成でまとめることができました。
―― 作画の際にこだわっている点や「ここを見てほしい」というポイントがあれば教えて下さい。
作画において「見てほしいポイント」となるのは、見せ場と日常回においての作画のメリハリだと思います。コメディ要素の多いシーンではデフォルメ調でゆるく描き、ラブ要素の多いシーンでは大狼をしっかり可愛く書き込むことを意識しています。
――本作の中で特に思い入れのある(気に入っている)シーンやセリフはありますか?
大狼、牧葉、押見、真森、多井のメインキャラクター5人の掛け合いのシーンはどれも気に入ってるものが多いと思います。
物語の前半は大狼と牧葉のキャラを印象付けてもらうためメイン2人中心だったり、5人の関係値のバランス調整だったりと、グループ形成に至るまで時間がかかったので、そこまでの過程に思い入れは強いと思います。
――一から世界観を創り上げ物語を展開していくうえでこだわっている点や特に意識している点がありましたら教えて下さい。
どんなジャンルを描くにしろ出来るだけ明るく、極力ストレスなく読める物語を作りたいと心がけています。暗い題材を描くにしても合間にコメディを挟んだりして緩和させることを意識しています。世の中暗くなってしまう出来事やニュースが目につきやすいので、創作の世界では明るく救いのあるお話を描きたいです。
――今後の展望や目標がありましたらお聞かせいただけますか。
『ウルフちゃんは澄ましたい』をしっかり丁寧に描きつつ、ゆとりのあるスケジュールを確保して、今後は自身の趣味漫画もたくさん量産したいです。頭の中にあれも描きたい、これも描きたいというものが溜まってきているので、どんどんアウトプットしていって頭をスッキリさせたいです。数が溜まったら短編集とかも作れたらなと妄想しています。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
最新話になるにつれてキャラクターの親密度が上がっていき、キャラクター同士のやり取りが変化していくので、是非その変化を楽しんでいただければ幸いです。
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