ゲノム編集にクローン人間…ディーン・フジオカ“小比類巻”らが不可解な事件に最先端科学で立ち向かう 「パンドラの果実」Season2を振り返り

2024/06/26 12:00 配信

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吉本実憂が演じる“奥田玲音”の華麗なアクションシーンに注目


Season3へと続くような展開も描かれる本シーズンだが、その中でも特に注目したいポイントを3つ紹介していこう。

まずは科学犯罪対策室に新しい巡査・奥田玲音が加わったことだ。何でもスマホで調べる彼女は“イマドキ捜査官”かと思いきや、実は格闘技の名手。凶暴化し襲い掛かってくる男を倒していく様子に、小比類巻も「そんな凶暴な子には見えなかった…」と呟くほど。そんな高い身体能力を誇る奥田のアクションシーンは必見。奥田役を演じる吉本自身も、アクション俳優の坂口拓に師事していることもあり、作中では華麗なアクションを披露している。

また本シーズンでは、最上がナオキにかける言葉も見どころの一つ。最上といえば過去に危険なウイルスを生み出したことから、科学の進歩には慎重な考えを持っている。そんな最上が最先端クローンのナオキに、“自分は生きていて良いのか”と問われた際、「君が生きている。それがすべて」と答えるのだった。最上が“科学の都合によって生み出されたものにも苦しみの感情がある”ということを知り、彼に寄り添う様子は非常に感動的なシーンとなっている。

そして、Season1にも登場した謎の集団「ボディハッカージャパン」のカール・カーン(安藤政信)の意外な一面にもぜひ注目してほしい。

ライデングループの沢田とも面識があるカーンだが、ナオキと親しくなり「私だけが君を理解できる」と優しさを見せていた。また物語の終盤でライデングループの魔の手がナオキに忍び寄る際に、カーンはある意外な発言をしている。この発言は彼に起きた過去のある出来事がきっかけとなっており、これまで科学犯罪対策室の目の前に立ちはだかる壁として、謎の存在感を示してきたカーンからは想像もできないものだった。

人々を凶暴化させるウイルスや、ライデングループと政府が絡んだ国家規模のプロジェクトにフォーカスされたSeason2。最先端科学の裏には人間の欲望が渦巻いており、より奥深い物語に仕上がっていた。

ディーン・フジオカ、岸井ゆきのユースケ・サンタマリア佐藤隆太といったお馴染みのメンバーに加え、人気劇団「ヨーロッパ企画」から石田剛太酒井善史土佐和成の3人が新キャストとして出演する本作は、現在Huluにて独占配信中。

そして、そんなSeason2に続く待望の続編となる最新章SPとSeason3も現在Huluで配信中だ。Season1・2が放送・配信された2022年から2年経ち、最先端科学技術がますます進歩してより身近になった今、科学犯罪対策室がどんな難事件に挑んでいくのか。Season3では、シリーズ史上最凶のエピソードが描かれる。