長嶋茂雄が苦戦し、“ヒゲの齊藤”齊藤明雄に「なんでこの世界入ってしまったんだろう」と思わせたレジェンドの話がアツい

2024/06/25 12:00 配信

バラエティー レビュー

長嶋茂雄を苦しめ、“ヒゲの齊藤”齊藤明雄に「なんでこの世界入ってしまったんだろう」と思わせたレジェンドとは※提供画像

6月18日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストは、横浜DeNAベイスターズの前身・横浜大洋ホエールズ一筋17年、“ヒゲの齊藤”の愛称で親しまれている斉藤明雄。そして最多勝やベストナイン、沢村賞など数々のタイトルを獲得した“ハマのエース”遠藤一彦の2人だ。あの長嶋茂雄を苦しめたという大洋のレジェンド投手について、「なんでこの世界入ってしまったんだろう」「ベースの幅60センチぐらい曲がってくる」といった驚きの言葉が飛び出した。

多くのレジェンドが苦戦した“カミソリシュート”エピソード


ゲストの現役時代の秘蔵トークを深掘りしていく、“球界アレコレ話”。今回は、斉藤と遠藤が選ぶ“大洋の〇〇NO.1”というテーマで話を深掘りしていく。最初に選ばれたのは“大洋の大エースNO.1”。MCであるフリーアナウンサー・上重聡の「お願いします!」という掛け声で2人が名前を挙げたのは、ホエールズで18年もの間活躍した平松政次だ。

平松はリーグ優勝経験こそないものの、鋭い切れ味を誇る“カミソリシュート”を武器に通算201勝という偉業を成し遂げた名物投手。斉藤はブルペンで見た平松の投球を振り返り、「この球で打たれるの?」というくらい素晴らしい球を投げるピッチャーだったと振り返る。

斉藤は当時ドラフト1位で入団したため、相当の自信があった。しかし平松が投げる球のキレや重さに、「なんでこの世界入ってしまったんだろう」と感じたそうだ。

しかし斎藤より年齢が1歳下の遠藤は、入団したときに平松が故障がちになっていた。そのため遠藤は全盛期の平松を見たことはないのだとか。しかし長い間大洋を背負って多くの勝ち星を上げている平松は、遠藤から見ても大エースだったという。

平松の“カミソリシュート”のすごさについて改めて上重が尋ねると、「ベースの幅60センチぐらい曲がってくる」と身振り手振りを交えて語る斉藤。事実としたら相当なカーブを描くことになる。また一般的なシュートはボールが落ちることが多いが“カミソリシュート”は浮き上がってきたとか、「当時正確なスピードガンがあったら、160km/h近くは出ている」という証言も。それほど速くて変化量の大きい球など、魔球といってもいいだろう。

遠藤は「長嶋茂雄さんが甘い球だと思って打ったら、内角に入ってきてバットを折っていた」「長嶋茂雄さんでも苦労した」とレジェンド・長嶋茂雄でも“カミソリシュート”に苦戦したエピソードを披露し、先達の偉業を改めて誇った。

斉藤と遠藤がえらんだモテ男NO.1は“慶應のプリンス”


続いてのトークテーマは“大洋のモテ男NO.1”。斉藤と遠藤の意見はここでも揃い、満場一致で山下大輔が挙げられることに。山下は“だいちゃん”の愛称で親しまれ、8年連続ダイヤモンドグラブ賞を受賞した名ショート。“慶應のプリンス”とも呼ばれてた甘いマスクが特徴でもある。

慶應義塾大学を卒業してプロに入り、そのままファンを連れてきたような感じの選手…と当時を振り返る斉藤。6大学野球時代から、噂になる程のモテ男っぷりだったようだ。

さらに山下の印象について、斉藤は「優しい」と語る。「女性に優しいんですか?」とMCのビビる大木が興味津々に尋ねると、女性だけでなく子どもなど誰に対しても優しく、紳士な一面を持っていたという。

移動のためのバスに乗るときには、「大輔さ〜ん」という声援しか聞こえなかったと話す斉藤。「俺らもいるんだけどな」と当時を振り返りながらボヤき、スタジオが笑いに包まれる一幕も見られた。練習キャンプ中にファンから贈られてきたプレゼントが多すぎて、段ボールにまとめられるほどダントツの人気を誇っていたとか。

「いまの大谷くんの雰囲気ですよ」と、日本が世界に誇る二刀流・大谷翔平を例に人気ぶりを解説する遠藤。それでいて山下は人気を鼻にかけることもなく、先輩にも後輩にも好かれる好青年だったという。

そんな山下だが、普段はおとなしい性格だと斉藤は語る。口数は多い方ではなく、話すときは「どうしたの〜」というのんびりとした調子。その反面、乱闘のときの山下は動きが速かったという。とはいえ攻撃するのではなく“味方選手を守りにいく”速度の話だというから、内外ともにイケメンっぷりが光る。

しかし「すぐに倒されて視界から消えてしまう」とようやくおっちょこちょいなオチがつけられると、スタジオには笑いが起きていた。