――この作品に携わったことで、改めて自分の人生どう生きていきたいと思いましたか。
永瀬:やっぱり、いつ何が起こるか分からないじゃないですか。だから、悔いのないように生きてきたので、これからもそういう生き方をしたい。改めて人生、何が起こるか分からないなっていうのを考えるいい機会でもあって、これからも自分の好きなことをしつつ、仕事しつつ、 悔いのないように生きていって、僕なりの輝きを発したいですね。
三木:えっ、すごいなぁ。後悔のない人生…。僕は日々、反省し、日々、後悔ばかりですよ。
永瀬:悔いを残さない生き方って、すごく難しいと思うんですけど、自分のしたいことを好きにして、好きなものを食べて。あまり我慢をしないっていうことを大切にしています。
三木:それは大事なことだね。普段、日常の中で自分の死を意識することってなくて。ある種、死に対しての恐怖があるから、無意識に死について考えることは遠ざけようとする。でも、自分の死をちゃんと意識しながら、丁寧に日々を生きていくっていうのは大切なこと。
この映画を観た方もこれをきっかけに自分の残りの人生どう生きようみたいなことを考えてもらえたらうれしいです。
――春奈と秋人のように一瞬一瞬を大切に生きられたらいいなと思いました。もしもお2人がまたタックを組まれることがあるなら、どんな作品がいいですか。
三木:やっぱり永瀬くんは普段の姿とギャップがあるから。ちょっと素の永瀬廉をバリバリ出した作品なんていいんじゃないかな(笑)。
永瀬:あー、僕もそれを言おうとしました。僕の新たな一面を切り取ってほしいです。
三木:そうね。普段の面白い関西弁のお兄ちゃんみたいなキャラを1回やってみない?
永瀬:やりたい! 今回は感動系だったから、何も考えず笑えるようなハートフルコメディーで。三木さんもゲスト出ちゃって! 僕の行きつけの居酒屋のおじさん役で(笑)。
三木:永瀬くん、意外と素に近い役はお芝居でしてないから。素を見せるのは、バラエティー番組くらい?
永瀬:バラエティーでも素の自分全開は見せられているのかな…。
――永瀬さんはユーモアがあるのにどこか感情を抑えている雰囲気が…。それがミステリアスなベールに包まれているように見える理由かと思いますが、自分を出すのが苦手ですか?
永瀬:めちゃくちゃ人見知りなので。ガッツリ仲良くなった人は別ですけど、バラエティー番組だと収録の期間が空いてしまって、久しぶりに会うと関係性が0に戻っちゃっていることもあって。でも、お芝居の現場は別。毎日一緒にいるから仲良くなれるし、自分を不思議と出せるんですよね。
三木:役だと行けるよ。やろう、関西弁キャラ! 僕の作品で関西弁バリバリの物語ってないからね。京都が舞台の作品ですら、誰も関西弁を喋らなかったし。バリバリ、関西弁キャラ、考えますか。
永瀬:待ってます! いつにします? 来年?(笑)。バリバリ関西弁のやつ、ここにちょうどいいやつ、おるよ(笑)。
◆取材・文/福田恵子
撮影/山田大輔
【永瀬廉】
ヘアメイク:スタジオまむ 増澤拓也
スタイリスト:横田勝広(YKP)
【三木孝浩】
ヘアメイク:小林雄美/TAKEHARU KOBAYASHI
スタイリスト:内田あゆみ(creative GUILD)
衣装:Alden
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