ギャヴィンがやっとのことでパソコンの起動に成功すると、外部の何かと接続した。すると接続相手から、“奥さん(イヴ)を捜す手伝いができる”“今彼女が見える”と連絡が入る。そこでギャヴィンはイヴを取り戻す方法を訊ねると、相手からは“シエラを見つけて”とだけ返信があり、その後接続は途絶えてしまう。
実はギャヴィンは数日前パソコンを見ていた際に、家族とリーヴァイと朝食をとる記憶が現れ、それ以降その光景が頭から離れずにいた。そして何となく、自身の記憶の中にも何となくシエラという人物は家族と関係があるような気がしていたのだ。
同じ生存者のタイ(チャイク・オコンクォ)はギャヴィンに、記憶に登場するリーヴァイと話すよう助言するが、以前彼が妻のイヴと深い仲になったことが許せないギャヴィンは葛藤する。しかし意を決したギャヴィンはリーヴァイを呼び止め、この記憶について尋ねた。
するとリーヴァイは、その日はイジーの誕生日祝いをしており、ギャヴィンが途中で退席しその後酷く動揺して戻ってきたことを話す。ギャヴィンが記憶を辿ると、退席した際にある女性が会いに来たことを思い出す…。
ギャヴィンが“シエラ”と呼ぶその女性は、ギャヴィンがプログラムの終了を申し出るところを引き留めており、自分の本名をマヤ・シュミットだと明かした。そしてマヤ・シュミットはペトラの母親だった。
その後ギャヴィンとリーヴァイは必死でペトラを探し、リーヴァイがペトラを見つけるのだが、麻酔銃のようなものでリーヴァイとペトラは眠らせられ、捕まってしまう…。そんな時、ペトラを探すギャヴィンたちが交信の発信源と思われる2色のオーロラを発見。するとそこへ、サムとジョシュもライリーを病院へ運ぶため連れてやって来る。
2色のオーロラはそれぞれどこへ通じているのかは分からないが、ライリーを救いたい一心のジョシュは赤いオーロラの中へ飛び込んでいき、タイは青色のオーロラに吸い込まれていった。そしてタイが行きついた先は、2021年9月12日のロサンゼルス。陥没穴が登場する少し前の世界だった――。
シーズン3の第1話では、イヴやライリーを救うために、それぞれの登場人物が奮闘する姿が描かれた。物語終盤ではタイが“陥没穴が発生する前のロサンゼルス”にたどり着いたわけだが、おそらくタイはギャヴィンたち当時の関係者たちにこれから起こる出来事を伝え、対策を検討しようとするのではないだろうか。だが、現実ではありえないような話を信じる可能性は低いかもしれない。
また、気になるのはイジーはどの時代へ行ったのかという点。ギャヴィンが交信した相手はおそらく何かの目的のためにチャットで連絡を取ってきたのだろうが、もしかしたらイヴはその目的のために交信相手に捕らえられているのかもしれない…。
複数の時代や場所を舞台にそれぞれが交錯する展開はシーズン1と2でもお馴染みだが、ジョシュとライリーの転送先も含め、シーズン3ではそれがより複雑化していくことが考えられる。
そして本話で明らかになったのがキーパーソン・シエラ(マヤ・シュミット=ペトラの母親)の存在だ。ペトラいわく、何者かに狙われているそうだが、今回のギャヴィンの交信相手との関係はあるのか…今後物語が進むにつれて、より詳細が明らかになってくるだろう。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)