コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回取り上げるのは、漫画家のあおたゆきこさんによる『あやかしの葬儀屋』の第4話「悪食 前編」だ。
『あやかしの葬儀屋』は「サンデーS増刊」「サンデーうぇぶり」にて連載中の作品で、あおたさんが第4話「悪食 前編」を自身のX(旧Twitter)にポストしたところ、好評を博したようで5.5万もの「いいね」が寄せられている。
そこで、あやかしの穢れを祓う葬儀屋を描いた同作の作者・あおたさんに、『あやかしの葬儀屋』を創作したきっかけや、「悪食 前編」を描いた際のこだわりに関して話を伺った。
「悪食 前編」では主人公「八重波」が、かつて“あやかし殺し”の罪人となった軌跡が描かれている。
山の中で病弱の父と暮らしていた八重波は、父の病を治すため、毎日欠かさずに「おつとめ」をおこなっていた。その「おつとめ」とは、祭壇に貢物をささげるといった儀式のような行為であり、父によると、おつとめを毎日続けることで「覚様(さとりさま)」が願いを叶えてくれるそうだ。
しかし、「おつとめ」は八重波にとって辛いものだった。祭壇に貢物を置くことに加え、強烈な臭いの瓢箪(ひょうたん)の中身を器に注ぎ、さらに自身の体に塗りつけなければならない。また、あやかし様の力が宿った饅頭も食べる必要があり、それが腐ったような匂いと食感で、八重波は吐きそうになりながらも、父のために無理して食べていた。
そして、「おつとめ」を続けること2年が経った頃、八重波は、あやかしの集団に遭遇。さらに、集団の先頭には「あやかしの葬儀屋」である「カガチ」「淡雪」「陰雪」が立っていた。3人は、大量に殺されたあやかしの穢れを祓うためにやってきたようで…。
健気に「おつとめ」を続ける八重波、父の真の姿が明かされた同作に対し、「鬱展開だけど、先が気になって仕方ない」「八重波に感情移入してしまう」などの反響が寄せられていた。
――『あやかしの葬儀屋』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
人外が好きだからです。
――「悪食 前編」を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
覚の登場シーンです。なるべく気持ち悪い感じに、気合い入れて描きました。
――「悪食 前編」において特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
あやかしたちが葬儀に向かうシーンです。いろいろなあやかしが列をなしてる様というのは、ワクワクしますよね。百鬼夜行のような。
――個人的に妖や妖怪といったキャラが好きなのですが、作中に登場する妖を描く際は、どのように着想を得ているのでしょうか。
生物図鑑を見たり、妖怪関係の書籍や画集を見たり、あとは描きたいシチュエーションなどからです。
――今後の展望や目標をお教えください。
何かしらの創作を続けていくことです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも皆さまのご感想や応援に支えられております。本当にこれに尽きます。『あやかしの葬儀屋』第2巻は2024年9月頃発売を予定しておりますので、何卒よろしくお願いいたします!
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