コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、レタスクラブで連載されている「娘がいじめをしていました」を紹介する。作者のしろやぎ秋吾さんが、5月28日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3.5万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、しろやぎ秋吾さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
小学校である児童が屋上から転落したというニュースが、テレビで流れていた。遺書にはいじめの被害がつづられており、学校も把握していなかったという。「かわいそうにねー」「11歳だって。愛と同じ」と話すのは赤木加奈子。その横で「まったく親は何してんのかね」と加奈子の夫・祐介がつぶやく。
「オレだったら絶対許さんけどね。人をいじめるなんてこと」と言う祐介に対して、「大人の見えないところでやってるのよ」「なかなか気付けないよ」と加奈子は慎重な考えを示した。娘の愛はニュースの子と同じく小学生。スマホはまだ持っていないが、どうしても目の届かない時間が多くなってきた年頃だ。
加奈子が愛に「学校でいじめなんてないよね?」と聞くと、「ないけど」と2つ返事が返ってきた。「ちょっとニュース見て気になって」と加奈子が言うと、愛は「みんな仲良いよ」「うちのクラス」と笑って答える。「そうだ、あるわけがない」「うちの子に限って――いじめに関わるなんて」と&する加奈子。だがある日、愛が小さい頃から仲良くしていた小春ちゃんの家から、思いもよらない電話がかかってきて…。
この漫画を読んだ人たちからは、「我が子がいじめをしていたらと考えると、胸が詰まるような話」「これは親子で考えなければいけない問題」「いじめ問題は本当にみんな辛い」「難解な問題だな…」「イジメをしていた子の親がちゃんと行動できて良かったパターンだ。我が子かわいさで認めない親も、少なからずいるから」など、多くのコメントが寄せられている。
――『娘がいじめをしていました』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
きっかけは編集さんに提案されたからです。重たいテーマなので最初はうっと思いましたが、いじめについて考えることが多かったので挑戦したいと思いました。
――本作を描いた際のこだわりや、注目ポイントがあればお教えください。
こだわったのは主人公のお母さんから見える範囲のことだけで描き進めたことです。
――小春ちゃんとの事を聞かれた愛ちゃんの笑顔には、考えさせられるものがありました。しろやぎさんが、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
小春がやっぱり学校に行けなかった朝のシーン。自分と重なって胃が痛くなるからです。この作品では描きたいシーンの大きいコマがまず浮かんで書き進めていったような記憶があります。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
意識しているのはかわいく、わかりやすく、丁寧に、とかです。
――今後の展望や目標をお教えください。
重たいテーマの漫画を描くことが多かったので、かわいいキャラクターのぬいぐるみとか作って子どもに自慢したいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも見ていただいてありがとうございます。作り続けられるように頑張ります
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