テレビ大好きイラストレーター・渡辺裕子さんが、お気に入りの番組をかわいいイラストで紹介する連載「いつもテレビをみています」。第25回は「A-Studio+」(毎週金曜夜11:00、TBS)をチョイス。
笑福亭鶴瓶師匠と藤ヶ谷太輔さんがMCとして、多彩なゲストを迎えるトーク番組、A-Studio+。
ゲスト周辺の取材に出かけていくのが、MCたち本人なのが、まずすごいですよね。時には遠いゲストの故郷まで訪ねる、そのフットワークの軽さと時間のかけ方と労力に驚かされます。実家のリビングに普通にお客としてお邪魔して、ご家族や幼馴染から話を聞いている鶴瓶師匠と藤ヶ谷さんの楽しそうなこと。
ゲストは、MCふたりがどんな人に取材しているのか知らないので、前もってコメントを準備できず、その場で本音がどんどん引き出されるのが楽しくてスリリング。暴露話に大笑いさせられたり、素顔を知って感動したり、思いがけない涙にもらい泣きすることもあります。話を聞きにいく相手が、一般人から芸能界の超有名人まで多岐に渡るのもおもしろい。取材に応じてくれた人たちがゲストのこういうところが好きだと熱心に話している様子を見て、そういう人だったのか、とファンになってしまうことも。
MCもスタッフも、ゲストの人たちの良さを最大限引き出すぞ!という気持ちで製作しているのが番組全体の温かさから伝わります。
そして番組のラストがまたいい。ひとり残った鶴瓶師匠からの、愛のこもったゲストへの言葉と、ステージ裏でそれを聞いているゲストの人たちの真剣な姿にもう一回泣けてきます。隅々までぎゅーぎゅーに愛が詰めこまれた、すてきなトーク番組ですよね。鶴瓶師匠と藤ヶ谷さんのコンビも回を重ねるたびにこなれて、見ていて安心感があります。これからもずっと続いてほしいなあ。
こんなに好きな番組なのに、うっかり寝落ちして見逃してしまうことが時々あったのですが、6月の放送分からTVerで見られるようになって、すごくありがたいです、よかったー。
■イラスト・文/渡辺裕子
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