かつて“癒やし系タレント”の代表格としてモデル、グラビア、CMなど一世を風靡(ふうび)した井川遥。6月29日に48歳の誕生日を迎えたが、透明感ある美しさは変わらないどころか、ますます磨きがかかっているようだ。近年はファッションブランドのディレクターとして活躍する一方、ドラマや映画で主人公の妻や母役を担い、存在感を放っている。そんな井川の俳優としての軌跡を振り返ってみたい。(以下、出演作のネタバレを含みます)
1976年6月29日生まれの井川遥は、1999年に「東洋紡水着サマーキャンペーンガール」に選ばれ、本格的に芸能界デビュー。身長167cmで抜群のプロポーションに加え、大きな瞳とぷっくりとした唇のキュートな顔立ちと柔らかい雰囲気で「癒やし系」と称されてブレークした。
俳優としては、2002年に「空から降る一億の星」(フジテレビ系)、「私立探偵 濱マイク」(日本テレビ系)、初主演を果たした映画「目下の恋人」など立て続けに出演し、目覚ましい活躍を見せていく。
2006年前期の連続テレビ小説「純情きらり」(NHK総合ほか)では、三姉妹だったヒロインの次姉で困っている人を放っておけない心優しい性格の人物を好演。以降、連続テレビ小説には「半分、青い。」(2018年前期)、「おちょやん」(2020年後期)と計3度出演している。
2013年に連続ドラマ初主演となった「ガラスの家」(NHK総合)では、結婚相手の息子と禁断の恋に落ちる難役に挑戦。また、大河ドラマ「花燃ゆ」(2015年、NHK総合ほか)では、井上真央演じる主人公・杉文の兄・吉田松陰(伊勢谷友介)が投獄された野山獄で出会う美しき女囚・高須久子を、同じ年の「流星ワゴン」(TBS系)では心に闇を抱えた主人公の妻に扮(ふん)した。
ちょうどこのころ、サントリー「角ハイボール」のCMキャラクターに起用され、艶やかさのある女性店主役が話題に。癒やし系から、大人の色香が漂う役も似合うという演技の幅を広げていった。
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