ディーン・フジオカ“小比類巻”が次に追う謎は「人に寄生するキノコ」岸井ゆきの“最上”が田中みな実“御門”とバチバチの「パンドラの果実」Season3

2024/07/12 12:00 配信

ドラマ レビュー

ディーン・フジオカ“小比類巻”が次に追う謎は「人に寄生するキノコ」(C)中村啓・光⽂社/HJ ホールディングス

ディーン・フジオカ(DEAN FUJIOKA)が主演を務めるドラマシリーズ「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」Season3が現在Huluで独占配信中だ。6月16日に放送された最新章SPに続く作品となっており、物語の前半では、警察官が突如暴走して民間人に発砲し惨殺するという衝撃的な事件が発生。そして後半では、科学犯罪対策室は留置場で発見された「身体からキノコが生えた変死体」の謎に直面する。

「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」とは


同作は、「最新科学にまつわる事件を解決する」という特殊な任務を持つ、警察庁科学犯罪対策室の活躍を描いた物語。室長である小比類巻祐一(ディーン・フジオカ)と天才科学者の最上友紀子(岸井ゆきの)、元捜査一課のベテラン捜査官・長谷部勉(ユースケ・サンタマリア)、新人捜査官・奥田玲音(吉本実憂)の科学犯罪対策室チームが、小比類巻の後輩であり現在は厚労省に務める三枝益生(佐藤隆太)や国際テロリズム対策課課長であり、警察大学校時代の小比類巻の同期・橘るい(駿河太郎)協力のもとで数々の難事件に挑んでいく。

これまで「蘇る遺体」「若返りウイルス」「ゲノム編集」「クローン」といった難事件を扱ってきた同作。天才科学者が科学捜査で見つけ出した常識を覆す事実のかけらをもとに、エリート警察官僚が事件の裏に隠された真実を見つけ出す。科学全盛の現代から近未来に起きてもおかしくない壮大な事件を、異色のバディが解き明かしていくサイエンスミステリーだ。

一目で異常とわかる、身体からキノコを生やす変死体


留置場で勾留されていたある男が、驚くべき変死を遂げた。体中から血を流し、頭部や肩などから大きな“キノコ”が生えた状態で発見されたのだ。検死の結果、死因は重度の肺炎と脳炎と判明。肺を中心にキノコの菌核が形成され、菌糸が脳と全身に感染していったという推測された。

常軌を逸した変死体とあって、科学犯罪対策室にも事件の話が回ってくる。最上は遺体の状態から、キノコが“冬虫夏草”の1種ではと推測。冬虫夏草とは、生きている昆虫に寄生するキノコだ。虫の身体を養分にして子実体(キノコ)を作っていく。冬には虫だったものが夏には完全に草のようになることから冬虫夏草と呼ばれている。

しかし、人の免疫力に勝てるキノコは多くない。死んでいるならともかく、生きている健康な人間に寄生できるキノコはこれまで発見されていない。頭を悩ませる一同は、南極の氷から太古のキノコを復元した菌学研究者・御門凛子(田中みな実)から話を聞くことに。

「キノコ博士」と呼ばれるほどの知識と探究心を持つ御門は、最上に匹敵する理論家の負けず嫌いで、ウイルスを専門とする最上と「キノコの可能性」について冷静沈着に意見と主義主張をぶつけ合う様子はよく似た姉妹のようだ。しかし御門に遺体の写真を見せると、その表情が大きくこわばる。人からキノコが生えているという絵面はかなりショッキングだったのか、御門は「生きた菌糸が検出されたら、必ず私のところに持ってきてください。すぐに」とだけ告げてその場を引き上げた。

そして事件を追う小比類巻たちの陰で、ある組織が暗躍を始める。「あれが、復活したということですか」大きな力を感じさせる彼らの目的とは。留置場の遺体から生きた菌糸が発見されたことをきっかけに、事件は大きく動き出す。