【漫画】「未経験者が歓迎されるわけないだろ」と”未経験転職”に警鐘を鳴らす物語に「これ社会人になる前に教えてほしかった」「転職の女神様」の声

2024/07/17 08:30 配信

芸能一般 インタビュー コミック

“未経験歓迎”という募集に隠された秘密画像提供/安斎響市さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「未経験転職でキャリアチェンジ」を紹介する。作者の安斎響市さんが、5月20日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5.2万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、安斎響市さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

“未経験歓迎”という募集に要注意…

『未経験転職でキャリアチェンジ』(6/13)画像提供/安斎響市さん


「未経験転職でキャリアチェンジしたい?やめといた方がいいぞ?」と語るのは、背中にコウモリの羽のようなものをつけた女の子。彼女は、「未経験で転職をしても、キャリアダウンにしかならないよ」「初心者が、経験者に勝てるわけないよ」と辛らつな意見を続ける。

それに対して、スーツを着た男性が「でも、第二新卒とか、未経験歓迎の求人もあるみたいだし、そういう仕事を上手く見つければ、きっと…」と反論すると、「アホなのか?」「全然ダメ」「マジでセンスない」などと強い言葉を並べる女の子。

「未経験者が歓迎されるわけないだろ」と語る女の子は、“未経験歓迎”という募集はキャリアチェンジの手段ではなく、地獄の入口だという。それは経験者を採用できない“ある理由”が関係していると語り始めるのだった――。

この物語を読んだ人たちからは、「就活中に読むべき作品」「主婦だけど勉強になりました!」「これ社会人になる前に教えてほしかった」「転職の女神様」「考えさせられる」「なるほどな…」など、多くのコメントが寄せられている。

本を読まない人も「漫画なら読んでみようかな」と思ってほしい…

『未経験転職でキャリアチェンジ』(7/13)画像提供/安斎響市さん


――『未経験転職でキャリアチェンジ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

Xやnoteなどで過去に受けてきた転職相談や質問の中で、特に多かったのが「未経験業界/職種に転職したい」というものでした。私自身も過去に未経験で転職をしていますが、非常に苦労が多く入社後の仕事もキツくなるので、安易に「未経験でキャリアチェンジ!」と妄想するのは危険だと思って、ちょっと現実的な話を書いてみました。

――本作はAIツールを使用して作成されているとのことですが「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

数年前から転職・キャリア関連のビジネス書を数冊出版しているのですが、やはり活字メディアは敬遠する方も多く、漫画にしてみたらもっと多くの人に読んでもらえるのではないかと思い、AIを使って『漫画で学ぶ 転職活動』シリーズとして作品化しました。普段、本を読まない人も「漫画なら読んでみようかな」と思ってもらえると嬉しいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

「絞り出せ。自分の中の経験者要素を」というセリフです。転職活動の面接などにおいて、「完全未経験」ではなく、何とか工夫して過去の経歴を「転職先の仕事と関連するもの」としてアピールするのは極めて重要だと私は考えています。そのメッセージをズバッと一言で表したのが、このシーンです。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。

過去15年にわたり会社員の仕事を通して経験したこと、何度かの転職活動の中で考えたこと、感じたことなどをブログやnote記事、そしてAI漫画にして発信しています。求職者として面接を受ける側だけでなく、企業側で面接官をしていた経験もあるので、そこで学んだ内容も含まれています。

――今後の展望や目標をお教えください。

書籍やnote、コラム連載など、活字メディアでの活動はもちろん継続していきますが、近年のAI技術によって可能になった「AI漫画」という新たな手段を使って、より多くの方に発信を届けたいと思っています。誰でも無料で読める『漫画で学ぶ 転職活動』シリーズを通して、スマホで気軽に漫画を読みながら転職活動の基礎知識が一通り手に入る、という状態を実現できたらいいな、と考えています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

私のXやnoteの投稿、出版書籍を読んでくださっている読者の皆様はもちろん、活字の長文がちょっと苦手な人、何冊も本を読むのは面倒くさいという人も、ぜひ私のAI漫画を読んでみてください。現時点で転職にそんなに興味がなくても、「へー、そうなんだー」と暇つぶし程度に読んでもらえると幸いです!