――ざきのすけ。が歌う主題歌「down under」と、エンディングテーマのSARM「高級フレンチよりあなたとつくる深夜のフレンチトーストがすき。」へのお気持ちを教えてください。
迸(ほとばし)る類稀(たぐいまれ)な才能に慄(おのの)きます。ざきのすけ。さん、SARMさん。この作品への楽曲提供、高次元の世界観の提供、心より感謝いたします。このふたつの楽曲を以てして、この作品はもう只者ではいられないのは明白でしょう。音楽に圧倒的に恵まれた作品になることは間違いありません。
しかしながら私たちが今撮っている映像たちも尋常ではないかもしれません。音楽と作品と役とが深く繋がり、どんなところへ辿(たど)り着けるのか。ゾクゾクするような未知なる挑戦が始まります。暗黒を知る者こそ見出せる純然たる光がある。そう信じさせてくれたおふたりの作品。
平穏や幸せを見出したいのならば、いっそのことこの不穏に焼き付いて纏(まと)わりついて奈落の底へ堕ちようじゃないですか。そしてどこまでも絡め取られた先にこそあるかもしれない美しい世界を一緒にみようじゃないですか。
30代最後の夏、おふたりの音楽に没入し、みのりを深め踊らせることにします。みなさんもご一緒にいかがですか?
尋常じゃない愛とその愛への裏切り、この作品を初めて見たときに、物事の「2面性」を強く感じました。特に、光が影を生むように、愛もまた、暗い感情を生むこともあるのだなと。
頭の何処かで冷静にならなきゃと思いながらも、真反対のふたつの感情が我を失わせる。きっと誰にとっても心当たりがある、そんな2面性に焦点を当てて、この曲を書かせていただきました。ドラマと共に、この歌の世界も楽しんでもらえたら嬉しいです。
初恋が永遠に続くと思っていた主人公・如月みのり(松本)。純愛だと信じていた夫・如月勇大(竹財)に15年も裏切られていた。離婚だけでは終われない。誰もこの罪を裁かないのなら、自分が罰を与えることを決心する。
そこで利用しようとしたのは、不倫相手・三宅理子(野波)の息子である高校生・三宅渉(野村)。若く純粋な渉に接近し、勇大と理子の不貞の証拠をつかみ取っていく。その中でみのりは、自身の出生の秘密と今回の不倫に隠された大きな陰謀を知ることになる。そして渉に対しての罪悪感と思いもよらない感情が沸いてくる。
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