もし、今とはまったく別の人生を生きてみることができたら――。そんな映画のような企画をやってのける韓国発のリアリティー番組「My name is ガブリエル」(全14話/毎週金曜1話ずつ更新)が、ディズニープラスのスターで配信されている。チ・チャンウク、パク・ミョンス、ヨム・ヘランら韓国きっての人気者が世界各地で別人として過ごす。トップを切って公開されたパク・ボゴム編では、韓国で“国民の彼氏”と呼ばれるほどの人気を誇る俳優のボゴムがアイルランド・ダブリンで“仲間”たちに囲まれて号泣するドラマチックな展開が待っていた。(以下、第1話のネタバレがあります)
「My name is ガブリエル」は、ゲストが誰も自分のことを知らない土地で、“見知らぬ誰か”として過ごす72時間を追う新感覚のリアリティー番組。特別なAIプログラム“ガブリエル”がゲストの事前インタビューを分析し、世界80億人の中からゲストに合った“見知らぬ土地”の“見知らぬ誰か”を選定する。
ボゴムはアイルランドのダブリン、チャンウクはメキシコのグアダラハラ、ミョンスはタイのチェンマイ、ヘランは中国の重慶…と、それぞれ普段の生活とはまったく違う場所へと向かう。事前にゲスト本人に知らされる情報は、航空券に書かれた行先のみ、という徹底ぶりだ。
「計画的に過ごすのが好き」「大勢の人から拍手や歓声をもらうと胸がいっぱいになる」「人を誘ってリードするタイプです」――ボゴムへのそんな聞き取りを踏まえてAIプログラム・ガブリエルが導き出した行先は、“バスキング(路上パフォーマンス)天国”ともいわれるロマンと音楽の都市・ダブリン。
配信中の第1話では3日間のうちの1日目、第2話では2日目がつづられている。空港に着いたのは、1日目が始まる前日の深夜。スタッフに「空港を出たらもうガブリエル(見知らぬ誰か)です」と言われ、ボゴムは戸惑いながらも必死で「自分は誰なのか」のヒントを探す。まるでSF映画のような非日常感が漂い始める。
配達員に呼び止められ、渡された封筒を開くと、そこには住所と部屋の間取り図、そして鍵。どうやらこれが、これから72時間の間ボゴムが生きる“見知らぬ誰か”の自宅らしい。もう別人の人生はスタートしているというのに、その人物の名前すら分からない。「突然、見知らぬ土地へ来て、妙な気分でした」。チャーミングな笑顔が人気のボゴムもさすがに不安と緊張を隠せない。
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