乃木坂46梅澤美波&久保史緒里、同期だからこそ見せる素顔と本音「やめたいって思ったことある?」<乃木坂、逃避行。>

2024/07/11 07:00 配信

バラエティー アイドル レビュー

「乃木坂、逃避行。」第2回に登場する久保史緒里と梅澤美波(写真左から)(C)乃木坂46LLC

乃木坂46のメンバーが2人きりで気の向くままに旅をするドキュメントバラエティー番組「乃木坂、逃避行。」が、7月5日からLeminoにて毎週金曜に独占配信中。第1回、第2回では共に3期生の梅澤美波久保史緒里というグループを牽引するキャプテンとエースが、初夏の北海道でつかの間の休日を満喫。気心知れた2人だけの旅ということで同期だからこそ話せる卒業に対する考え方や、無邪気にはしゃぐ姿など、普段なかなか見られない素顔をのぞかせる。

修学旅行の高校生のようなはしゃぎぶり


7月12日(金)に配信される梅澤と久保の2人旅の後編は、トマムの星野リゾートトマムでの夜から。広過ぎる部屋に入るところから、修学旅行の高校生のようなはしゃぎぶりを見せていく。この「うめくぼ」コンビは、サバサバとした梅澤と、風物に目をキラキラさせる久保という空気感で旅していくが、部屋に入る時の2人の反応もどこか漫才のようだ。

一方で、8年間苦楽を共にした同期だからこその真面目な会話も。5月に同期の山下美月が卒業、7月には同期の阪口珠美、後輩である4期生の清宮レイも卒業予定ということもあり、久保が「ねえ、やめたいって思ったことある?」と問い掛ける。梅澤は「自分がやめたい、逃げたいとか思っている時に卒業するっていう選択肢はない。絶対に『楽しかった!』って思った時に決断するって決めている」と、大好きなグループを去る時はできる限りポジティブな感情でいたいと明かし、久保も同調した。その後も後輩たちへの思いなど、静かに熱く語り合う。

翌日は太陽に負けじと朝3時台に早起きした2人だが、初夏とはいえ気温は真冬並み。このリゾートでしか望めない、お目当ての絶景“雲海テラス”を見に行くが、濃霧は全く晴れず、視界は文字通り五里霧中。だがそんな旅番組らしいハプニングにもめげずに「浮いてるみたい!」とはしゃぐポジティブぶり。

久保と梅澤は、JAの「国消国産」キャンペーンにも出演していた。そして久保の“推し食材”は牛乳ということで、2人は星野リゾートトマムのファームで生産された牛乳やヨーグルト、チーズを味わって再度テンションを上げる。

十勝方面へ車を走らせるとようやく天気も晴れていく。2日間の最後のアトラクションに、2人が選んだのは大自然の中での乗馬だった。大河ドラマ「どうする家康」(2023年、NHK総合ほか)に織田信長の娘・五徳役で出演していた久保は「お父さんたちがパカラッパカラしてた」と、独特の表現で信長役の岡田准一らの雄姿を思い出す。道中、馬が本当に道端の草を食む“道草”をされながらも騎乗を楽しみ、再度の大河出演への備えもバッチリの様子。

ファッションセンスも光る2人


この旅のルートを振り返ると、レトロな街・小樽からトマムのリゾートホテルを経て、十勝の風景と空気をじっくり吸収というもの。2人の表情や装いも次第に北海道の原野になじんでいくようで、特に梅澤の、小樽の街にぴったりなオシャレなコートと、翌日のラフなパーカーとジーンズ姿というチョイスにも、彼女のファッションセンスが光っている。

梅澤に付いていく久保は、とにかくリアクションが素直で感情豊か。だがトマムでの夜の会話で見せたように、真面目な話題になれば8年を一緒に過ごした同期の本音にさらりと寄り添っていく。そんな振る舞いができるのも、彼女の素直な心と乃木坂46での濃密な日々があってこそだ。

バラエティーさながらのリアクションを見せるだけでなく、同期にしか話せないさまざまな本音も明かす2人旅。晴れたり曇ったり、霧に見舞われたりと晴れ女・梅澤と小雨女・久保による道中は、いいリフレッシュになったことだろう。

◆文=大宮高史

「乃木坂、逃避行。」キービジュアル(C)乃木坂46LLC