その頃、ヴェロニカ(リリー・サンティアゴ)は村の委員の小屋の床下から箱のようなものを発見する。その中には、ラデラ空軍基地の無線機が入っていた。委員以外のメンバーは小屋に入れないことから、ヴェロニカは“委員の中に内通者がいる”と確信する。
そしてヴェロニカがこのことを委員会で話すと、リーダーのルースが挙動不審な態度を見せ始める。ヴェロニカたちがルースを問い詰めると、実はルースの娘のレイラがマヤに“避難民の様子を教えればオーロラを通れる”とほだされた結果、マヤに協力をしていたことが判明。レイラが無線機を解除し逆探知すると、基地の人間がギャヴィンたちを発見したと思われる音声が聞こえてきた。
一方、基地に収容されたスコットはリーヴァイ(ニコラス・ゴンザレス)と再会する。リーヴァイいわく、スコットの書いた本の内容がタイムトラベル技術の鍵になることから、マヤはスコットが本の内容を他者に話していないか気になっているとのことだった。
そこで、リーヴァイはマヤに芝居を打ち、自分たちを信用させようと作戦を立てる。そして作戦は見事成功し、2人はイヴがいる長期収容所へ移ることになる。
2人が基地の人間と移動しているちょうどその時、ギャヴィンたちを探しに来たイジー(ザイラ・ゴレッキ)が目の前に現れる。基地の人間がイジーに銃口を向けると、リーヴァイは基地の人間を次々と襲撃する。しかし1人の軍人に急所を撃たれてしまい、その場に倒れるリーヴァイ…。彼はギャヴィンにイヴの居場所(長期収容所)を伝えると、静かに息を引き取るのだった――。
その後ギャヴィンたちが基地に辿り着くと、そこには赤と青のオーロラがあった。赤は1965年へつながっており、ギャヴィンたち一行は急ぎ足で赤いオーロラへ入って行った…。
第5話では、大切な仲間であるリーヴァイを失ってしまった。リーヴァイは前シーズンでイヴと恋仲になったことからギャヴィンからの信用を失っていたが、自らの命を犠牲にして仲間を守り切ったことで、ギャヴィンたちを心から大切に思う気持ちが感じられた。
またリーヴァイは、前シーズンでギャヴィンが不在だった際の家族を支えていたこともあり、イジーからも絶大な信頼を得ていた。リーヴァイが息を引き取る際に、「おじさん、大好きよ」とイジーが泣きじゃくりながらキスをする姿は心を打たれるものがあった。
次話で最終回を迎えるシーズン3では、“イヴやジョシュと再会し、マヤの拠点を破壊して現代に戻れるか”という部分が最大の見どころとなりそうだ。あわせて、登場人物たちの人間ドラマにも注目していきたい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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