7月3日(水)に俳優・福澤侑の1st写真集「You &」が発売された。舞台・ドラマ出演やイベントプロデュース、振付師、音楽パフォーマンスユニット「ZIPANG OPERA」での活動など、近年ますます多方面で精力的に活躍する彼に、写真集の秘話と活動への思いを聞いた。
――ご自身としては、初めから「写真集を出したい!」という気持ちが強かったわけではないと伺いました。
はい、(昨年発売した)カレンダーもそうなんですけど、自分では本当に「需要ある?」って思ってたんで(笑)。
――ファンの方の欲しいという声が集まって制作に至ったと。実際写真集を出すことが解禁されて、反響はいかがでしたか?
喜んでくれてたと思います。配信などでも「写真集発売ありがとうございます」と言っていただけているので。
――ファン待望の写真集ということですね。
だと嬉しいです(笑)。
――今作は東京とラスベガスでの撮影ということで、ラスベガスはご自身でも行ってみたかった土地だと伺っていますが、その理由は?
行ったことはなかったんですが、非現実的な空間がすごく好きなので、ラスベガスってやっぱりギラギラして夢のような国なんだろうなって思ってて。あとショーとかも観たかったので。
元々自分1人で海外に行くようなタイプじゃないので、今回別の仕事も兼ねて行かせてもらったんですけど、行ってみたら本当に楽しかったし、普段見慣れない景色や街並みが、エンターテインメントを作る側としても良い刺激になりました。
――ラスベガスで特に思い出深かったことはありますか?
ラスベガスにいる人たちがみんなハッピーで、「なんかいいな」って思いました。ずっと笑ってるしラフで、人と人との壁もない感じで。例えばホテルのエレベーターに一緒に乗ってたら、「今からどこ行くの?」って聞かれたり。日本ではあんまりないことだと思うんですが、それが当たり前の街で。人と人とのコミュニケーションの仕方がよかったです。
――特に気に入っているシチュエーションやカットは?
ラスベガスで夜の撮影のときに少し雨が降っていて、それがすごくいい感じで。僕のイメージも、なんか…そんなに光とか太陽って感じじゃないんで、陰のある感じが合ってるなと。
――写真集に収録されているインタビューで、ホテルの室内、ベッドや洗面所でのカットは頑張ったとお話しされていましたが。
頑張ったというか、僕にあんまりそういうイメージがないカットだと思うので、ファンの方々も楽しんで見てくれるんじゃないかなと思います(笑)。
――今回の写真集に点数をつけるなら?
僕的にはほんとに120点だと思ってます。初めて行った海外で撮影の経験をさせていただけたっていうのはとてもありがたいですし、僕は普段あんまり自分が写ってるものを見ることがないんですけど、出来上がった写真集を見てたときに、めちゃくちゃいい感じになってるなと思いました。
――今回制作してみて、2nd写真集も作ってみたいと思いましたか?
それは思いました。やっぱりその場所でしか出ない表情があるんだなってことがわかって、もし他の場所で撮ったらどういう風になるんだろうという興味がわきました。
――写真集では発売記念イベントも予定されていますが、どんなことが楽しみですか?
いつも応援してくださっているファンの方と直接コミュニケーションをとれる場というのがあまりないので、そういった機会はすごく大切にしたいなと思います。あと、顔を見てお話したら、写真集がよかったか微妙だったかっていうのは表情でわかると思うんで(笑)、それも楽しみです。
――お仕事についても聞かせてください。前クールは、「ゴーストヤンキー」「奪われた僕たち」(MBSほか)と2本のドラマに出演。今クールも「青春ミュージカルコメディ oddboys」(毎週水曜深夜1:00〜1:30、テレビ東京)が放送中です。映像のお仕事の手ごたえはいかがですか?
やっぱり舞台と映像のお芝居は全然違うので、映像には映像にしか出せない空気感とか芝居の仕方があるなと思います。舞台ももちろんそうなんですけど。個人的に、映像もすごく楽しいです。朝だけ早いですけど!(笑)
――どんなところが楽しいですか?
僕は記憶力もそんなによくないし、同じことをずっとやり続けるのって苦手なタイプなんです。映像ってその日に撮るカットが決まってて、1回撮ったところをもう1回撮ることはないので、忘れて次に集中できるのが自分に合ってます。
――では映像の難しいところは?
感情の持っていき方は難しいなと思いました。舞台は1公演を通して、後半の盛り上がりに向けて感情を持っていきやすいんですけど、映像は撮る順番もバラバラなので、例えば1個前のシーンでは仲良かったけど、次のシーンではめちゃくちゃケンカしてるみたいのをすぐに撮らないといけなくて、そこの切り替えは難しいです。でもこれからもどんどん挑戦していきたいと思います。
――ここまで3作品、「ゴーストヤンキー」では熱血ヤンキー、「奪われた僕たち」では少し“陰”なキャラクター、今回「oddboys」では客観的な相談役と、幅広い役どころを演じてきていますが、これからやってみたい役はありますか?
もちろん自分が得意とする役どころもやりたいんですけど、あまり経験したことがない感じの役もやってみたくて。それで言うと「奪われた僕たち」は全然やったことのない感じの役だったので、すごく楽しかったし、もっと狂った感じの役も演じてみたいなと思いました。