【漫画】好きな人に告白するタイミングに悩む…文化祭デートで伝えたい、憧れの青春に戻れるキュンな展開に「はんそく」「全人類読んでほしい」と反響

2024/07/29 18:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

文化祭で気持ちを伝えたいのに2人きりになれない…

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、馬あぐりさんが描く青春ラブストーリー『スタジオカバナ』(KADOKAWA)から、『好きな人から突然呼び捨てされた話』をピックアップ。

作者の馬あぐりさんが5月24日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、1.5万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者・馬あぐりさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

好きな人に告白するタイミングはいつがベストか…文化祭で勝負を決めたい女子高生の話

『好きな人から突然呼び捨てされた話』(1/32)(C)馬あぐりさん/KADOKAWA


主人公・牧ゆかりは文化祭1日目の下校中、好意を寄せるクラスメイト・日下優助(くさかゆうすけ)に明日告白することを決意する。お祭りごとのノリならいけると意気込むゆかりに、友人のえりなは歯切れ悪く「タイミングしくんないようにね‼」と応援の言葉をかけた。

えりなの歯切れの悪さにひっかかったゆかりは、えりなを好きだと言っていたみつるに話を聞いてみた。するとみつるが勢いでえりなに告白してフラれてしまっていたことが判明。みつるは冷静に考えたらタイミングが悪かったとこぼした。その話を聞いて、ゆかりは優助に好きと言えるのか不安になってしまった。

当日、タイミングを意識してしまうゆかり。一方、優助は1日目の文化祭で、バンドで美しい歌声を披露して一躍時の人となり、よく話しかけられていた。そのため、良い雰囲気になってもタイミングを逃すことが続いた。度々話しかけられ不機嫌になっていく優助。ゆかりは今日はタイミングじゃないのかな…と諦めそうになっていた。

もう日も暮れて解散の時間が近づいてきた。夕焼けを背景に文化祭を通して感じたことを共有する優助。いい感じな雰囲気を察し、思い切って言おうとするゆかり。ちょうどそのとき、クラスメイトに話しかけられファミレスでの打ち上げに誘われてしまった。ゆかりは誰にも邪魔されたくなかった、歌声もフォトスポットの写真も自分だけの宝物にしたかったと独占欲を感じていた。そんな自分を受け入れ、いい子ぶらずに打ち上げを断ろうと口を開いたときだった。優助が「悪いけど 俺今牧さんと二人で回ってるから」と言い放ち、ゆかりの手を取って駆けだした。

ゆかりと優助が辿り着いた場所は2人がいつも勉強会をしている準備室だった。ここなら誰にも邪魔されない――そう思い「優助くん!」と声をかける。その優助のずるすぎるまさかの返答にゆかりのペースは再び崩される。

息を飲むほど美しい絵柄と青春を感じるキュンキュンな学生生活に「全人類読んでほしい」「神作品」の声が続出し話題になっている。「ほんとにゆうすけはかっこいい」「それはんそく」と優助にメロメロになる読者も。「はやくアニメ化してほしい」と映像化を望む声も寄せられていた。

高校生の初々しさとリアルな感情を描き多くの読者を虜にする作品を展開、作者・馬あぐりさんに制作についてインタビュー

『好きな人から突然呼び捨てされた話』(18/32)(C)馬あぐりさん/KADOKAWA


――『スタジオカバナ』の創作のきっかけをお教えください。


もともと友達どうしで創作キャラクターを通じて遊んでいたのが始まりなのですが、そのキャラクターたちの高校生活ってどんな感じだったんだろう……と想像を膨らませたのがきっかけです。

――ゆかりや日下くんをはじめとするキャラクターへの想い、デザインのこだわり等ございましたらお教えください。また、ご自身が高校生だったらお好きなキャラクターはどなたでしょうか。



キャラクターに関しては、どの子も「自分が好きになれるキャラクター」でありつつ、「完璧な人」にはならないように気をつけています。大なり小なり欠点があったり、至らない部分がある方が人間らしい魅力が出るような気がして。
デザイン面では、もともと最初に描き始めたのが10年以上前なのですが、どの子も思い入れがあるのでそのままのデザインを残しつつ現代にもマッチするように細かなチューニングを意識しました。

――登場人物が各々抱えているものがありつつも、美しく描かれていく青春の様子が印象的ですが、作品を描いていく中で何か意識されていることはございますか。


キャラクターの行動ひとつひとつに作品の中での説得力は持たせたいなといつも思っています。
あとは画面構成やセリフに関して、”読みやすさ”は重視しています。
「これ誰のセリフ?」「セリフが長すぎて目が滑る」など、読む上でノイズになるひっかかりがないように極力気をつけています。(意図してひっかかりがあるように描いている場合もあります)

――
作中の中で特にお好きな展開やお話、シーン等がございましたらお教えください。また、ご自身があったら良いなと思うシチュエーションはございますか。



私は5〜6話(2巻冒頭、優助の過去編)がずっとお気に入りなのですが、読者さんには「春雪が嫌いなので読み飛ばしました」とかメッセージもらったりしてショックでした。笑
物語の垣根に関わるこだわりが詰まった回なので飛ばさず読んでほしいな……笑
あったらいいなと思うシチュエーション……なんですかね……水着回はチャンスがあれば描いてみたいです。

――読者から「推し漫画」「神作品」との反響を受けてのご感想をお聞かせください。


恐縮です。自分が描いたものを誰かが読んでくれて、少しでも心に何か残せたのかと思うと感無量です。自分が生み出したキャラクターが読んでくれた人の知人になっていく感覚が好きでずっと作品を公開しているので、キャラクターを愛してくれて、時には嫌って、存在を知ってもらえて嬉しいです。


――今後の目標や展望がございましたらお教えください。


とにかく自分が望んだ形で物語をちゃんと終わらせる事が一番の目標です。

――読者やフォロワーの皆様にメッセージをお願いいたします。

いつも応援ありがとうございます。
熱い感想をいただくたびにもっと頑張らなきゃなと身が引き締まる思いです。
どうか最後まで物語を見守っていただけたら幸いです。